私めは(月曜日の休肝日を除き)毎日 晩酌として日本酒200 cc (時には倍の400 cc、赤/白ワインでボトル半分位の時もあり)をいただいておりますが、新型コロナウイルスの感染拡大防止で外出自粛中のある日、 この酒を作るにはどれ位の米が必要なのか? その米を作るには どれだけの広さの田んぼが必要なのか? という単純な疑問を持ちました。(笑)
そこで、暇にまかせて 色々とネット検索しまして、以下のような結論になりました。 (色々な酒の造り方があるので、あくまでも目安です)
日本酒の主原料は、米と水です。 玄米を精米した白米で 醪 (もろみ) を造り醗酵させて、それを絞ると清酒になりますが、溶けきれなかった米は 酒粕 (さけかす)となります。
例として1㎏の玄米から、純米(=醸造アルコールを添加しない) 吟醸酒(精米歩合60%=40%削る)が出来る量を計算してみます。
まず、1kgの玄米を60%精米する(=40%削る)と600g の白米となります。
一般的な日本酒造りでは、米1に対して1.3倍の水を使用しますので、白米600g+780ml の水=1,380ml の醪(もろみ)になります。
醪(もろみ)は徐々に溶けて、約1ヶ月かけて醗酵が進むと、アルコール度数18%前後の醪が出来上ります。 これを絞ると、白米の約3割が酒粕として残るので、1,200ml の清酒が出来上ります。 (600x0.7+780=1200)
原酒ならそのままで良いですが、一般的な日本酒はアルコール度数15.5%ですので、15.5%まで割水調整をすると およそ1,390ml の日本酒が出来上ります。 (1200x0.18 ÷0.155 =1393)
以上の結果から単純計算すると、1升瓶(1,800ml)の純米吟醸酒を造るには、1.295g ≒ 1.3 kgの玄米が必要 になるということになります。 (1800÷1390= 1.295)
一方、2019年度の水田10a(=1,000 m2)当たりの稲の全国平均収量は528 kgなので、玄米1kg作るのに必要な田んぼ面積=1.89 m2 です。 (1000÷528= 1.89)
1升瓶(1,800ml)の純米吟醸酒を造るのに必要な玄米は 1.295 kgですから、それに必要な田んぼ面積は 2.45 m2 です。(1.295 x 1.89=≒2.45)
そして、私めの当初の疑問への直接的な解答は、私めの晩酌量 200 ml ならば、玄米144g (200÷1800 x1295= 143.9)、田んぼは 0.27 m2 (= 52 cm x 52 cm) (200÷1800 x 2.45= 0.27)が必要だという計算になります。
この結果をみて、皆様は どう お思いですか?
私めは、稲の平均収量が意外に少ないので、思ったより広い田んぼが必要だ との印象です。
昔 発泡スチロールの箱で稲を栽培したことがあるのですが(→ こちら)、箱サイズ 54 cm x 33 cm = 0.178 m2 で 玄米310 g の収穫だったので、玄米1kg 収穫するには 0.574 m2 必要だとの計算になります。 ところが、上記では1.89 m2 ですから、約 3.3倍くらい広くなりますね。
てなことを考え計算しながら酒を飲むと、酒が旨くなくなりますので、これ以上は止めておきますです。(笑)
(普段飲み用の越後(新潟)の地酒)
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