日本ではそれ程価格の低下がみられていないと思っている太陽電池ですが、世界では大きく低下しているそうで す。どうなっているのでしょうか。
EDR,LLCより 2011年6月20日
太陽電池の発電コスト、12年1Qには1$/wattレベルの見通し
米調査会社のIHS iSuppli社は2011年6月16日、2012年第1四半期には結晶シリコン(C-Si)太陽電池モジュールの販売価格が1ワッ トあたり1米ドル(1$/watt)レベルの0.99米ドル/wattにまで低下するとの見通しを示した。価格低下 による来年の太陽光発電の導入が幅広く低下することは未然に防ぐことができ、需要の刺激が期待されている。
InterSolarでの発表では、中国メーカのトップクラスの太陽電池モジュール価 格は1.49米ドル/wattとなっており、さらに2011年第2四 半期に中には1.30米/wattにまで低下することが見込まれている。
EDR,LLCより 2011年6月24日
ソーラーパネル・コストが大幅ダウン、全 世界ソーラー発電設置数は2010年に倍増
米Applied Materials(AMAT)社は6月20日、例年夏至に先立って実施している太陽エネ ルギー意識調査の結果を発表した。この調査は今年で3回 目となる。
同調査によると、太陽電池パネル の価格は、2008年当時の4米ドル/ワットに対して、現在は70%低下、今後数年で1米ドル/ワットにまで下がると見られている。 その結果、イタリア、スペイン、ブラジル、米国カリフォルニア州を含め19の国や地域では、2011年末までにソーラーパネルによる発電コストが 従来の家庭用電力のコストと同等になる見通しである。
同社では、2020年までに100カ国以上で太陽光電力が現在の家庭用電力と同等のコストで利用可能になる、と予測している。こ れは、世界人口の98%、世界GDP割合の99.7%、エネルギー関連のCO2排出量の99.2%に相当する2010年末における全世界の太陽光発電設備の設置量は合計36ギガワット(GW)に達したが、そのうち18GWは昨年1年間に設置されたもので、太陽光発電能力がこ の1年で倍増したことになる。
米国民を対象に行った再生可能エ ネルギー(太陽光、水力、風力、地熱、バイオマス他)に関する意識調査では、最も効率的な(すなわち最も簡単に変 換・利用できる)再生可能エネルギーとして太陽光を挙げた人は32%となった。また、米国が太陽光発電分野をリードしている、と答えた人は全体の5分の1(21%)でした。実際には米国よりもドイツ、スペイン、日本、イタリアのほうが太陽光 電力を多く利用しており、ソーラーパネルの製造では中国が突出している。
現在米国のエネルギー消費に占め る太陽光発電の割合は1%足らずです。米国における太陽光電力の普及度 が低いという認識は、米国人の間に広まりつつある。その一方、米国におけるソーラー発電の割合が全電力消費の5%を超える、と誤って答えた人も51%いた。
さらにこの調査によれば、自宅に ソーラーパネルの設置を検討してもよい、とする回答者は全体の4分の1以上(27%)いた。今すぐ設置を検討する予定はない、とする回答者は48%であったが、かなりの回答者(80%)が、初期費用と長期的投資の両面で節約の機会が増えるなら太陽光電力の導入を前向きに検討し てもよい、と答えている。…以下略
参照:Cost of Solar Panels Lower Than Ever, Americans Optimistic about Future of Technology
1米ドル/ワットと言うと80円/ワットですか。そんなに急激に価格が落ちていると言う感覚は無いのですが、本当なのでしょう か。このくらいの価格になれば、日本での設置価格も今の半額位にはなるのじゃないでしょうか。
施工費込みで25万円/KW位になると4kWで100万で収まります。これなら新しく取り付けようとする人もとっつきやすく なるのじゃないでしょうか。
パネルの値段が大幅に低下して も施工費の大幅な下落は人件費の問題もありそれ程大きく下がる事はないと思われるので、4kW100万というのは結構限界に近い者があるのかもしれません。後は、過当競争と か施工が簡単になって時間短縮を実現する必要がありそうです。そうなればもう少し値段も下がりそうです。
果たして、どこまで行くか!