第3708回や第3810回などで取り上げたバイオプラスチックに新しい技術開発があったよ うです。
日刊工業新聞より 2011年07月22日
明治大学の永井一清教授らの研究グループは、コメなどから採れるフェルラ酸という天然化合物からプラスチックを 合成することに成功した。植物を原料にするプラスチックとしてすでに商用化されているポリ乳酸プラスチックより酸素 や二酸化炭素(CO2)を遮る能力が約30%高い。食品包装材への使用が見込める。実用化されれば、食用にならない コメの有効利用につながる。
フェルラ酸の分子構造の一部をアセチレンという炭化水素で置き換え、たくさん結合させる反応を使った。既存の汎 用プラスチックにコメの成分を添加して加工したものが製品化されているが、今回のようにフェルラ酸を主成分としたプ ラスチックを合成するのは初めてという。
フェルラ酸はコメや小麦などに含まれる有機化合物。酸化を抑える作用があり食品や化粧品に添加されている。植物 由来のプラスチックは環境への負荷が低いとされ、普及が期待されている。
バイオプラスチックの技術がどんどん進んで石油からよりコストが安くなればいよいよ脱石油も夢ではなくなると 思われますが、まだまだ遠いのでしょうね。
それでも、こうやって新しい技術が開発されて何時の日にか逆転されるのでしょう。太陽光発電だって火力や原子力 より安く発電できる日はきっと来るはずです。なんていったって太陽の光は無料で無尽蔵なんですから利用しない手はな いでしょう。
それにしても、研究者の方たちは凄いですね。こうした方たちの地道な研究が続く限り人類の未来は明るいのじゃな いでしょうか。
それに比べて、自分の利益しか考えない政治家や官僚・財界人はどうにかならないものでしょうか。
少しは反省しろ!