昨日の自動車用リチウム電池を家庭用に使うシ ステムは魅力的ですが、リチウム電池の安全性にはまだ疑問があるようです。
トヨタなどがその解決を期待できそうな新材料を開発したそうです。
時事ドットコムより 2011/08/01
安全な固体リチウム電池期待=イオン伝導 率高い新材料-東工大やトヨタなど開発
リチウムイオン電池の固体電解質として、電気の流れやすさを示すリチウムイオン伝導率が室温で世界最高水準の硫 化物材料を開発したと、東京工業大とトヨタ自動車、高エネルギー加速器研究機構などの研究チームが1日、英科学誌ネ イチャー・マテリアルズ電子版に発表した。
安全性が高く、高エネルギー密度の固体セラミックス電池に応用し、電気自動車やハイブリッド自動車の普及拡大に つなげられる可能性があるという。
リチウムイオン電池の電解質には現在、可燃性の有機電解液が使われており、自動車に搭載する場合は事故時の火災 を防ぐ安全装置が必要。新開発の硫化物材料は不燃性の無機固体で、リチウムイオン伝導率も室温の27度で12ミリ ジーメンス毎センチメートルと、既存の有機電解液と同等以上だった。
新材料はリチウムとゲルマニウム、リン、硫黄で構成。高エネ研と日本原子力研究開発機構が運営する大強度陽子加 速器施設「J-PARC」(茨城県東海村)に設置された高性能な解析装置で結晶構造も解明した。
原発じゃないですがリチウムイ オン電池もまだまだ安全とは言えないようです。災害用に考えていたEVのリチウムイオン電池で事故にでもあったら何をしているかわかりません。早くこうした安全なリ チウムイオン電池が開発されて安心して使えるようになって欲しいものです。
それにしても、日本の技術は凄いですね。こうして少しずつ弱点を克服する技術が地道に開発されているのには頭が 下がります。この地道な努力が何時かは素晴らしいバッテリーを生み出しエネルギー問題が解決されることを期待したい ものです。
もうすぐかな!