第 3628回や第 4156回などで何度も取り上げたレンタル自転車システムがアメリカで広がっているそうです。
WIRED.jp 2012年10月29日
米国の各都市で自転車をシェアするサー ビスが拡大している。可能にしたのは、自転車追跡の新しい安価な技術だ。
米国の各都市で自転車をシェアする サービスが拡大している。2008年に米国初の現代的な自転車シェアリ ング・システムが開始されて以来、29の同じようなシステムが登場した。
現代的な自転車シェア リング・システムは、安価な自転車追跡技術によって盗難被害を防いでいることが特徴だ。無料およびコイン式のプ ログラムは、多くの場合、盗難に屈する結果となってきたが、自転車追跡技術の新しいイノヴェーションが、自転車 を損なわず保持することを可能にしたのだ。
2012年だけで、新 たに8つの都市で自転車シェア・プログラムが始動し、ニューヨークやロサンジェルス、フォートワースなど他の都 市でも予 定されている。
ワシントンD.C.の 「Capital Bikeshare」は、現在もっとも重要なモデルプログラムとなっている。2010年に 1,100台の自転車と18,000人のメンバーから開始されたこのプログラムは現在、自転車数が1,670 台、自転車を借りたり返却したりするためのステーションの数が175カ所と、米国で最も大規模な自転車シェア組 織に拡大した。
Capital Bikeshareのメンバーを対象とした2011 年の調査(PDFファイル)によると、回答した利用者のうち41%以上が、プログラムに参加して以 来、自動車を利用する時間が短縮したと答えている。合計では、1年あたり約842km分の自動車利用、約 221kgの二酸化炭素排出が削減されたことになる。
多くの自転車シェアリ ング・プログラムの年会費は平均75ドル。上記の調査によると、自動車やタクシーを利用するのと比較して、1人 あたり1年でおよそ819ドル分の節約に相当するという。
費用に関して具体的な 数字を見ていくと、ミ ネアポリスでは320万ドルをかけて700台の自転車によるシステムを立ち上げた。一方、自動車用 の都市幹線道路を建設するのに必要な費用は、1マイルだけでも平均6,000 万ドル(PDFファイル)だ。
さらに、自転車販売店 は自転車が売れなくなるという懸念を持つかもしれないが、実際には自転車の売り上げにもよ い影響があるという。
Capital Bikeshare Launches in Alexandria
まだまだ自動車主体の規模から言え ば取るに足らない状態ですが、これがどんどん広まっていけばいつかは逆転なんて時代もくるかもしれません。そう なれば、燃料の消費は大幅に減るのですからエネルギーや環境の面でこれほど良いことはないと思います。
記事の中にもあるように自動車道路の建設にかける費用を自転車道の整備とレンタル自転車システムに振り 換えれば費用の面でも大幅な削減ができそうです。
とは言いながらも、便利なクルマを手放すのは一度その便利さに浸ってしまった者にとっては難しいので しょうね。ここはやはりエネルギー不足による燃料の高騰に期待するしかないのでしょうか。それも情けないで すね。
何時かは気が つくか!