第 199回の「涙なくして読めません」で「竹林は るか遠く―日本人少女ヨーコの戦争体験記」を図書館に購入してもらって読んだことを書きまし た。
その時、第 198回の「図書館への逆襲成功」でも書いたように次の申請で「ね ずさんの 昔も今もすごいぞ日本人! 」を依頼したのですが、竹林の時のように3カ月くらいかかるのだろうと思い、もう一つこれは読むべきと思った本を坂出の 図書館で検索したところ、1冊だけ閉架されていることが分かり、借りてきました。
ネット巡回では、著者が公平な目で書かれたもので、アメリカにとっては都合の悪い為、日本では出版が許 可されなかったそうです。
となると、どうしても読みたくなり ます。
ウィキより ヘレン・ミアーズ 「アメリ カの鏡・日本」
概要
ヘレン・ミアーズは、1920年代から日米両国が開戦する直前まで東洋史・地政学を研究し、二度にわ たって中国本土と日本を訪れ調査した。太平洋戦争中はミシガン大学、ノースウェスタン大学などで日本社会に ついて講義していた。連合国軍占領下の日本ではGHQの諮問機関「労働政策11人委員会」のメンバーとし て、戦後の労働基本法の策定に大きな役割を果たした。帰国後の1948年(昭和23年)にアメリカ本国で出 版された。
著者自身より同書を贈られた女性翻訳家 原百代は、CIE(民間情報教育局)に日本での翻訳・出版の許可を求め たが、却下された。原の訳書は『アメリカの反省』の邦題で、講和独立の翌1953年(昭和28年)に、文藝 春秋新社で出版されたが埋もれた著作となっていた(新訳版の訳者もあとがきで、後で知ったと記してい る)。…以下略
私にとっては字が小さくて苦労しま したが、やっと読みました。
アメリカが都合が悪いと思っただけ のことはあり、きちんと公平に書かれていると思います。
つまりは、タイトルの「アメリ カの鏡・日本」の通り、日本がペリー来航から大東亜戦争敗北から占領に至るまでの日本の行動は 全てはアメリカやヨーロッパ諸国の教えを忠実に守ったもので日本に罪はないというものです。それがアメリカ の鏡の意味でした。
中身も納得できるものですが、た だ、日本人の精神までは理解してないようで、西欧の人達と同じようにとらえているようでした。
余りにも素直な日本人をアメリカが 自分の都合で好きなように解釈して、遂には日本を戦争に追いやったと言うことでしょう。日本人のくそまじめさが 哀れですね。
世界一の民度の高い日本人を西欧の人間が理解することは無理だったのでしょう。しかし、黙っていても行 動で分かってくれると言う日本人だけで通用するものを世界も分かってくれるだろうと思ったのが日本の失敗で すね。
この日本人の素晴らしさを世界に理解させる広報の弱点を今もまだ持っているのが日本のような気がしま す。
ここは、やはり、日本人のレベルに 世界が追い付いてくるまではきちんと広報して世界に理解させることが必要でしょう。
読後に、世界に広めるべき日本の動 画を見つけました。外務省はこういう仕事をすべきでしょう。
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