China人民銀行が恒大集団に140億ドルをぶち込んだそうです。もう助けないと言ってたはずなのに、辛抱できなくなったのでしょうか。
まさかこれで助かるとも思えないが万一ということもあるので心配です。
これも、宮崎さんが報告してくれています。それにしても、やはり完全に崩壊するかどうかはやはり最後まで見守るしかなさそうです。
「宮崎正弘の国際情勢解題」より 令和三年(2021)9月19日(日曜日)
通巻第7058号 <前日発行>
中国人民銀行、不動産市場崩壊の危機に直面。140億ドルをぶち込む
恒大集団の推定債務は33兆円、システム全体の崩壊を防止せよ、と。
恒大集団の債務危機が表面化し、各地で取り付け騒ぎ(恒大の「理財商品」の償還がならず、投資家が抗議)、一部の都市では 暴動となった。
恒大集団の倒産は秒読みだが、これは「中国のリーマンショック」になるだろう。
そうなると不動産業者、デベロッパーに大金を貸している国有銀行、民間の金融機関。社債の投資家にくわえて、下請け企業の 未払い、資材メーカーから工事請負業者まで、全体の経済的悪影響は計り知れず、連鎖倒産がおこる。
すでに数百社が倒産している。巷には建設現場から、解雇され、給金ももらえずに路頭に迷う失業者、ホームレスの群れがあ る。
株式投資をみても、習近平の「共同富裕」という政策発表以来、学習産業、ゲーム産業が直撃を受けて、アリババ、テンセント 株もさえず、下落傾向にあることは明らかである。
金融市場は「金欠」状態。
このシステムの危機に直面した中央銀行は、9月18日、140億ドル(1兆5000億円)を二回に分けて金融市場に投入 し、連鎖倒産回避のための緊急措置とすると発表した。償還時期の迫った中国企業の社債はいずれも格付けを2ランク以上も下げ られている。
しかしながら、この程度では恒大集団の隠れ債務だけでも33兆円、有利子負債が10兆円内外あり、保有しているマンション の投げ売りを始めて手元資金確保に走ったが、業界全体が「値崩れ」が招来されるとして反対し、うまく行っていない。
未曽有の金融危機が中国を襲っている。
しかし、これがChinaの崩壊に繋がらないなんてことがあるのでしょうか。流石にそれは無理だとは思いますが、あの独裁Chinaだけに何があるやら。
ここでも、金の亡者達が助け船を出すなんてことがあるのでしょうか。世界は腹黒いだけに何があるやら。