第 5371回の「ソーラー道路」で道路にソーラーパネルを敷くという奇想天外な話題を取り上げたところです が、今度は線路内です。これは久々にワクワクします。
と言うのも第 3214回の「東京駅」や第 4556回の「アンフィニティー」などで公共交通大好きの私としては鉄道にソーラーという話題を取り上げて きたのですが、線路の上やのり面などは考えましたが、線路内は考えませんでした。
これも、理由があって、太陽光発電の営業をしているときに、線路脇のお宅に伺ったときに、線路の横は鉄粉が飛ぶの で、パネルが持たないだろうと言われ たのです。これに、あっさりと納得したのは、前の自動販売機の営業で、鉄工所の現場内に設置したところ、自動販売機の表 面に鉄粉がこびりついた苦い経験を していたからでした。
そんなこともあって、線路内という発想が湧きませんでした。これをどう克服されるのか、それともそんな心配はないの でしょうか。
いずれにしても、面白そうです。
カナロコ - 神 奈川新聞社より 2014.06.09
線 路内で太陽光発電を 鎌倉市のコンサル会社が構想 「低コストで設置可能」
東日本大震災後、太陽光発電の設置場所拡大を狙い、農地や水上、傾斜地などに導入する試みが広がる中、ソーラービジネスを手掛けるコンサルティング会社フルーク(鎌倉 市)が、鉄道の線路内にパネルを設置する構想を打ち出した。龍田尚光代表取締役(67)は「日本全国にある線路を活 用しない手はない。整地されているため低コストで設置でき、効率的な発電が可能だ」とアピールしている。
線路は平らな場所に敷かれており、砂利もしっかりと突き固められていると いった安定性があることから、線路内の土地活用に着目。ワイヤーとフックを使用してパネルを線路内に固定する方法を 考案し、昨年6月に特許出願を済ませた。
従来の方法に比べて、パネルを置く架台の設置や整地・伐採作業などの手間や コストもかからず、送電も既存の設備で代用できるメリットがある。一方で、電車が通過するときの振動や風圧への耐久 性や、過酷な環境に置かれる中での保守・管理といった安全面に課題がある。
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO、川崎市幸区)が本年度から始 めた実証プロジェクトの一つに採択されており、今月中にも、鉄道総合技術研究所(東京都国立市)でパネルの固定方法 やワイヤーの適切な太さなどを検証する作業に入る。
同社の試算によると、太陽光パネルで2千キロワットの発電には2万坪(6・ 6万平方メートル)の広大 な敷地が必要となるが、線路に設置する方法では15キロほどのレールで済む。総工費は通常の半分の5億~6億円。地 方のローカル線や工場内の貨物用線路、 使われなくなった線路などでの導入可能性を検討している。
また、同社は学校のプールにパネルを敷き詰める方法も考案。こちらも昨年6 月に特許申請をするなど、新しい太陽光発電用地の開拓を進めている。
「全国の線路に設置できれば、膨大な発電量になる。二酸化炭素(CO2)の 排出量削減はもちろん、売 電により赤字の地方路線を救い、地域活性化にもつながる」と夢を語る龍田代表取締役。「設置コストの調達など解決す べき課題はあるが、協力してくれる企業 があればすぐにでも実用化したい」と話している。
これは是非成功して欲しいものです。これが上手く行けば世界に広まります ね。線路内なので、線路の保守の時などいろいろ問題はありそうに思うのですが、そのあたりは解決済みなのでしょう か。
ホームページに詳しく書かれていました。
…略
4.新素材の絶縁ワイヤーを使用、ワンタッチ脱着式線路保守に対応
太陽光パネルは、新素材の絶縁ワイヤーを使用。線路の保守・点検作業の際には、ワンタッチ式で脱着が可能な為、枕木の 交換、突き固め作業、バラストの調整等のメンテナンスの作業の妨げに成らない様に考慮されている。…以下略
このあたりは対策済みのようです。何とか、上手く行って欲しいですね。それにしても、道路へのパネルといい、皆さん 色々考えますね。
これらが実現すれば、世界のエネルギーは太陽光発電で殆ど賄える時代もいよいよ夢じゃなくなりそうです。
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