第 4929回の太陽電池に黄砂で太陽光発電の敵である表面の汚れを取り上げましたが、 私自身は手間と費用を考えると雨と風に任せようと、それほど気にはしていません。しかし、メガソーラーともなるとそ の影響は大きくなるのかもしれません。今までも面白いものを取り上げたりしてきましたが、今度は水なしで掃除する自 走ロボットが開発されたそうです。それも香川大学の卒業生だそうです。こうなるとがぜん興味が湧いたりして。
世界初「水不要・自走」 ソーラーパネル清掃ロボ 2013.3.26
岡山県倉敷市の未来機械は 26日、事業所がある高松市で記者会見を開き、水を使わず、自走するタイプとしては世界初となるソーラーパネル 清掃ロボットを開発したと発表、試作機を公開した。平成26年をめどに事業化を目指す。
ソーラーパネルは、砂やほこりによる汚れで発電出力が低下するため、定期的な清掃が必要。ソーラー発電の需要 が高まっており、水資源に乏しい中東やアフリカなどでの活用を見込み、香川大などの協力を得て研究を進めてき た。
試作機は直方体に近い形で、幅約72センチ、奥行き約43センチ、高さ約22センチ。重さは約11キロ。蓄電 式で、最長2時間の連続使用で約380平方メートルのパネルを清掃できる。
未来機械によると、同社は17年の愛知万博で、吸盤で壁に張り付いて窓を清掃するロボットを展示。それを見た 企業から「ソーラーパネル清掃に利用できないか」と問い合わせがあり、開発に乗り出した。
どう考えても水洗いが楽なのに、なんで水なしなのだろうと思ったら詳しい記事がありました。
太陽 光パネル清掃ロボット開発/香大発ベンチャー 2013/03/27
も う一つ。
MONOist(モノイス ト)より 03月27日
そ のソーラーパネル、誰が掃除する? 水なしキレイな清掃ロボット
・・ 略
同 ロボットが対象としているのは、ソーラーパネル表面に砂塵(じん)が付着しやすい雨の少ない乾燥地域だ。こうした地 域は、水資源が乏しいことに加え、低緯度であるためパネル設置角度も低く(水平に近い)、“水で洗浄したとしてもパ ネル表面に水がたまりやすい”“雨が降っても汚れが流れ落ちにくい”という課題を抱えている。そこで、水を使わない 清掃ロボットが必要とされたわけだ。…以下略
これはその通りですね。その分で行くと我が香川は何時も水で苦労しているのだから、その香川からこうしたロボット が生まれたというのも案外必然だったのかも。面白いものですね。
これは良く言われる砂嵐が問題とされる砂漠へのメガソーラーに最適かもしれません。水なしで表面のガラスを どうやって傷つけないのかなど興味もありますし、まだまだ実用化までには時間もかかるのでしょうが、世界の砂漠 をメガソーラーで埋め尽くせば土地と太陽という地球の宝が両方とも生きてくるかも。これは意外と地球を救う大発 明だったりして。
なんて!