高校生、体罰自殺

■またしても悲しい、情けなくなってしまう体罰自殺が発覚し社会問題となっている。
■通夜に、腫れあがった息子の顔を顧問の先生に見せ迫った母親の泣き崩れた姿を思い浮かべるといたたまれない気持ちで一杯である。
■昨年、現役の大学生から、高校時代野球部員が顧問からバットで殴られ続けていたことが、当たり前であったことを聞き、憤慨したのを思い出す。
■こういうことが現在でも日常茶飯事起き、ごく当り前であるとされていることが、まことに遺憾である。
■スポーツで推薦入学し３年間野球漬け、勉強をしなくてよいと言われ、自分で時間を盗んでいわば独学で有名大学に入った話を聞いて、とんでもないことが現実に起こっていることに吃驚した。
■でも、なぜヘルプが出せなかったのか？周りも気づいていながら暴力を止められなかったのか？自分が選択して、野球入学したからには、それに耐えられず、言い出せば敗北者と見られ自己が消滅してしまうと考えた人間の誤った思い（プライド、恥ずかしさ、・・・）があったのではないかと思う。
■顧問の教師も叩けば野球がうまくなると思い続け、全くの独りよがりとなってしまったことともに、高校野球指導としての意義や有益性をあらためて議論を重ねればこのようなことは起きなかったとも思う。過去の成功例から、周りも口をはさむことなく常態化していった教育現場の哀れさを痛感する。
■独断と偏見は世の中を衰退させ、真摯さと聞く力は能力向上に繋がることである
■また、個人・組織・社会におけるコミュニケーションの複雑さと貧弱になって伝え伝わる能力が人間社会で益々低下され出している。
■また、明日からも全国で発生している教師体罰の事件が新聞紙面を賑わせるのではないかと心配である。