小説を読むこと、ドラマ、映画を観ることが苦手。最近では、好きな野球も最初から最後まで観戦することができない。企業人時代は、ビジネス書はよく読み、最新のハウツーものは飛びついたように思う。昨夜は、「歩いても、歩いても」というごく普通の平凡な家族の二日間の暮らしぶりのドラマを観た。頑固な町医者の親父とケセラセラと淡々とこだわりなく生きる母のもとに、兄の法事で二家族が帰ってくる。兄は、海で溺れた少年を救助し、帰らぬ人となり、以来両親、主人公ともにしっくり来ない状態が続いている。主人公は、父親の希望する医者にはならず、子連れの優しそうな女性と結婚、しかも職探し中。それぞれがいろんな思いを持ち、その背景があって生きている。父と息子、父親と母親、義理の親子の関係とは、大人になるにつれ、難しいものだということ。しかし、この母親のように、たった一つだけこだわり続けるのだが、亡くした兄への悲しみを追いながらもいろんなことを気にしないで生きる姿も人間として尊いのではないかと思った。幸せになる、豊かになる、・・・と多くを望んでいけばいくほど、それが達成できない時の無念さが湧き出てくる。人間ちゅうものは、面白くもあり悲しくもあるのである。てなことを感じている。もうひとつ感じた、人生有言論については、もう少し、適切なことがあった時に述べようと思っている。