十数年前に、企業におけるIT/ネットの活用による経営改革(開発・生産・販売・物流)が起こり、時間と空間を超越する事業がグローバルに展開され、従来にはないスピードでそれまで存在しなかった全く新しい事業や経営スタイルがグローバルを席巻した。それから、地域住民や家庭生活においてもインターネットの活用が当たり前で、日々の消費する商品においても、提供する側は、ホームページで商品・サービス紹介を行い、新たな付加価値も生み出している。そういう時代に、依然として、パソコンやネットワークの理解に乏しく、自らも使わない人たちがいる。特に、組織団体のトップがそうならば、そこに所属する組織人たちの不幸は、知らない間に始まり、短期間で大きな問題となってくる。勿論、購入したり、サービスを受ける側も他と比較し、デメリットを感じるから、購入から遠ざかり、格差がつく。物事を決めるのに、一から話し合いではなく、ICTで事前に情報を共有化、意見を交流し、決定の為のリアルの場で、より奥深い判断決定ができるのに、活用しようとしないのは、まさに、職務怠慢と言えよう。そして、逃げ口上に、面と向かってFace To Faceでやっていくのが方針で、現在に至っている組織は、進化していないガラバゴスである。学校教育においても、ICTを有益に活用する技術や運用が重要になってきていて、学校間の格差が出てきている。まさに新しい情報の入手が途絶え、デジタルデバイド現象がエスカレートし、その地域や住民全体が不効率で非文化的な暮らし舞台となるのである。いずれ訪れるその不幸認識の希薄なことがこれまた遺憾なことである。