通勤時に電車に乗って困ることがあったことを幾つか思い出した。一つは、空調及び冷房の件である。春になって少し暖かくなると気をきかして涼しい風が通る。しかし、席に座り、風が窓に当たり跳ね返るところは、異常に寒い。真夏であっても、車内温度センサーの位置が高温になりやすい天井にあり、座席部とは温度差が出てくる。混雑する立ち席を基準に自動空調を行うと、座席に座っている乗客からはクレームとなる。あまりにも寒すぎたことが度々あったので、JRに申し出たが、何ら改善が見られなかった。福知山脱線事故以降サービス向上でお客様の声を真摯に聴くと盛んに言っていたことも徹底されていないと思った。もう一つは、座席にすわれればその時間帯は、サラリーマンにとっては、睡眠不足解消の時間であるのであるが、通勤時車内無言のマナーを知らないグループが乗り込んでくると、大きな声で話しだし、睡眠障害の原因となる。特に、後者の方は、立場が変わると、その気遣いもなくなり、もしかしたら、自分が加害者になるかもしれない、なったかもしれないと思うことがあり、ぞっとしている。常識や良識が失われ倫理道徳が崩壊するわが国でも、今一度、精神やこころを鍛えなおさなければならないテーマである。