乗客106人と運転士が死亡し、多数の重軽傷を負った尼崎脱線事故が起きた情報が職場に飛び込んできたのは、昼前であった。社員が巻き込まれていないかの確認をとり、幸いにもいないことが分かったのだが、TVで観た現場の大惨事は見られたものではなかった。通勤時の路線であり、時間帯も9時過ぎというから、職場で皆がぞ~っとしたのを覚えている。行きすぎた社員教育、精神的に追い詰められた運転士のまさに暴走であった。その後、愛する人を失った家族や友達の悲しみの情報も頻繁に耳にした。事故現場を電車で数回通過したが、それでもスピードを出しすぎと思った。また、他の電車に乗って速度が出ていると不安な気持ちになった。たまらず、JR西日本の運営について、改善要望を数回出した。しかし、些細なことでも改善できなかったことが少なくない。冷暖房の効きすぎ、空気の悪い状態、耳を劈くアナウンス、列車遅延時の繰返しアナウンス、等々、JRのトップが満員電車に乗って、体験すれば、すぐにわかるのだがと思った。