世界に20人といないカウンターテナーの米良美一さんの講演会『生きながら生まれ変わる』に行ってきました。
いつものひょうきんなスタイルで登場、頭にピンクの大きな飾り、ピンクのメガネ、ピンクの大きな襟元、水玉模様のピエロ服、7cmの黄色いハイヒール、2,3万人に一人という骨の病気の障害を生まれながらに背負い生きてきた暗い過去。
142.7cmのコンプレックスを今やまさに克服した姿に、大きなものを感じた。
ずーと貧乏のなかで暮らし、30回の骨折、土方父母の喧嘩、愛情をもらえない中、天が与えてくれた歌があった。親を見返してやろう、こちらを向かせようと歌手でいわば有名人になろうと決意。
27歳で、宮崎駿に見いだされ『もののけ姫』の主題歌で名が知れる。その後、しばらく鳴かず飛ばず、7年前自らの心情をうたった『ヨイトマケの歌』で盛り返し、今じゃバラエティ番組にも出演。
世の中の問題の根源は、親子の愛情問題。本当に手を差し伸べてほしい時に親の愛はなし。子は親の押し付けでは成長しない。
『徳育』(道徳心のある、情操豊かな人間性を養うための教育)、『笑顔』(作る笑顔が周囲を幸せにする)の大切さで締めくくる。
まさに、だれしもが障害・ハードルを乗り切らないといけない。
楽してはいけない、めげない、逃げてはならない、・・・。
それにしても、元気いっぱい、明るい笑顔ではっきりと実にうまくお話される姿に大拍手でした。