英語道(トラスト英語学院のブログ)

長野県伊那市の英語塾「トラスト英語学院」の塾長ブログです(^^)/
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掘り下げる

2013年04月16日 | 英語勉強法
昨日の授業で、it doesn't matter whether ~ の whether は if と置き換えができるかという質問を受けました。

ほとんどの英語学習者の頭の中に、whether = if の等式があると思います。しかし、この等式が成り立つための細かいルールに関すると、かなり少数になると思います。以下の場合は whether を if に置き換え出来ません。

・whether節が主語または補語の場合。
・whether に to 不定詞が続く場合。
・前置詞の目的語の場合。
・whether or not の場合。

もっと簡単に言ってしまえば、目的語になっている whether節は、if節に置き換えが可能ということです。

では冒頭の場合はどうか。

Whether he is rich (or not) doesn't matter.(彼が金持ちかどうかは問題ではない。)

この例文だとwhether節が主語になっているので、置き換えは不可です。しかし、形式主語 it で It doesn't matter whether he is rich (or not). となると、if で置き換え可能なのです。

この文法知識はもちろん既知のことではありましたが、改めて、一つの文法知識を掘り下げて自分のものにしておくことが大事であると実感しました。というのも、TOEICでは990点満点を目指す受験者をも惑わす難問が必ず出題されるからです。

上述の whether は名詞節や名詞句での用法ですが、whether にはもう一つ、「~であろうとなかろうと」という副詞節を導く接続詞の用法があります。この時は or not を省略することは出来ません。この細かい語法を突いた問題が、実際に第173回TOEICで出題されて、私は時間を費やしてしまった記憶があります。

今まではたくさんの問題を解き、TOEIC受験の際の自分の“型”を固めてきました。これからは、今までやったものをいかに掘り下げることが出来るかがテーマです。


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