沖縄での一人暮らし

延べ8年間、沖縄で一人暮らしをしました。歴史・自然・文化を伝えます。

奥武島

2007-05-27 | 名護市
国道58号線から古宇利(こうり)島へ渡るためには、奥武(おう)島、屋我地(やがぢ)島を経由して行きます。
最初にあるのが、奥武島。
奥武島は、死者を弔った場所で聖地として崇められ、住むことが禁じられていた島です。
浅い海で、潮が引くと、こうなります。

引き潮だと、地続きになり、渡れそうです。
一日に2回、引き潮になると渡れる島だから、聖地になったのかな。

ヒルギの仲間でしょうか。
植物も、少しずつ耐えながら、渡り始めています。

人間は、この時を逃さず、潮干狩りです。

屋我地大橋の手前側に、石碑がありました。
のがれの島の碑
ハンセン病患者達が、住む家を焼かれてしまい、逃れた島には水がなかった。
そして、屋我地島に地上の天国を建設したことが記されています。

中央の小さな島が、半年間のがれて生活したジャルマ島です。
ここも、死者を弔っていた島だそうです。

屋我地大橋を渡り、屋我地島の先端に、国立療養所があります。
石碑に出てくる青木恵哉が、偏見と闘いつつハンセン病者安住の地を勝ち取った。
安住の地を求める姿は、「砂の器」を思い出しました。
国立療養所 沖縄愛楽園

古宇利大橋からも、見えます。

美しい風景にも、人々の様々な歴史があります。