昨日の新聞に載っていたが、民主党政権によって、京都縦貫道開通の目途が立たなくなったそうだ。これにより、綾部でもトステム撤退の後を埋めるためのマイナス材料となり、悪い影響を及ぼす。
地元の民主党代議士は公開討論会で「地元の高速道路は絶対にやります!」と断言していたが、半年も経たないうちに、こういうことになった。
全国で当選してきた民主党代議士が限られた予算を全国で奪い合うわけだから、力のないところは当然割りを食うことになる。
事業仕分けも人気が高いようだが、既存事業だけでなく、民主党がマニフェストに掲げて実行しようとしている新規事業についても、仕分けをしてもらわないといけない。
ノーベル賞受賞者の益川教授が言っておられた「文化大革命の時の紅衛兵のようだ」という言葉がピタッと当てはまる。自分たちだけが“正義”で、削ることばかり。創造する感性が感じられない。
夜に、福知山『古民家同好会』(由良智理事長)の“継ぎの会”で、「地域通貨ゆーら」についての講演をさせていただいた。
福知山の中六人部に“田野”という地区があり、そこの公民館に十数人の地元の方々が集まっておられた。
招かれる講演のテーマとしては、“地域通貨”が一番多いのだが、地域通貨について話をするのが一番難しい。
地域通貨は僕にとっては、ネットワークづくりのための他の様々な活動との関連があるので、その全体像を説明する必要がある。今日もいろいろ説明しすぎて、訳の分からない話になったのではないかと思う。
NHKの番組である「エンデの遺言」についての話もさせていただいた。
“お金”は人間が生み出した“道具”に過ぎないのに、今では“お金”が“目的(商品)”になってしまっている。便利な道具だったはずのお金に、人生を狂わされたり、苦しめられたりしている。
地域通貨を考えることは、こういうお金の問題を考えるきっかけになる。
「エンデの遺言」の最後で、ドイツの作家ミヒャエル・エンデは、こう述べている。
今日のシステムの犠牲者は、第三世界の人々と、自然に他なりません。
このシステムが自ら機能するために、今後も、それらの人々と自然は、容赦なく搾取され続けるでしょう。このシステムは、消費し、成長し続けないと機能しないのですから。
成長は無から来るのではなく、どこかがその犠牲になっているのです。
歴史に学ぶものなら誰でもわかるように、理性が人を動かさない場合には、実際の出来事が、それを行うのです。
私が作家としてこの点でできることは、子孫たちが同じ過ちを冒さないように考えたり、新たな観念を生み出すことなのです。
そうすれば、この社会は否応なく変わるでしょう。世界は、必ずしも滅亡するわけではありません。しかし、人類はこの先、何百年も忘れないような後遺症を受けることになるでしょう。
人々はお金を変えられないと考えていますが、そうではありません。
お金は変えられます。人間が作ったのですから