朝7時に綾部を出て、8時半に京都駅に到着する。
シンポジウム「土・水・火・空を問う」の講師の先生と世界救世教いづのめ教団鎌倉教会の松田妙子先生以下、200名の方々をお出迎えした。
二ノ湯真士府議にも一緒に参加してもらい、一行をまずは亀岡の大本天恩郷へご案内した。
その後、綾部へ移動し、大本本部でみろく殿を参拝していただいた後、15時半から市民センターでシンポジウム「土・水・火・空を問う~世界連邦都市綾部から~」が始まった。
山崎市長の歓迎の挨拶があり、鎌田東二京都大学教授をコーディネーターに、上智大学教授の島薗進先生、興福寺国宝館の金子啓明館長、オウム被害対策弁護団で有名な紀藤正樹弁護士、四方八洲男前市長がパネリストとして、約2時間、大変興味深い議論が交わされた。
綾部の土地が持っている神秘の力について、歴史や宗教的見地から、それぞれの先生が意見を述べられた。
「大本に対する弾圧は近代史上、世界でも他に例のない国家弾圧であり、この史跡は世界遺産にするべき。後世に語り継ぐ必要がある」
「宗教法人は固定資産税等を免税されており、市役所などを同様の公益団体だが、それを忘れてしまっているのではないか?」
「宗教にはこの閉塞感を切り拓く大きな力がある。それを認識してほしい」
「大本に期待するのではない。綾部の持つ土地のパワーに期待している」
そして、今回が発足記念イベントとなった新日本研究所(島薗進代表)として、「来年も綾部でこういう機会を持ち、さらに議論を高めていきたい」と締めくくられた。
素晴らしい議論だった。今まで聴いたシンポジウムの中で、お世辞抜きに最高のものだった。綾部市民として、大きな意義と誇りと責任を感じさせられた。
夜は、鎌倉教会の200名の方々とパネリストの先生方との交流会を京綾部ホテルで行った。
今回のシンポジウムのお世話をさせていただいたあやべ魅力の会の会員を代表して、閉会の挨拶をさせていただいた。
世界救世教の岡田茂吉明主が62年前に述べられた「日本列島は龍体をしており、ヘソは富士山、子宮が東京、男性器が伊豆半島、腰が新潟、上あごが中国地方で下あごが四国、九州は玉でそれを呑もうとしているが、しっぽ(北方領土)をソ連に引っ張られていて、身動きできない。そして出雲は鼻で、眼は綾部である。なぜ綾部が眼であるか?理由はあるが、神秘だから話すことはできない」という講話を紹介させていただいた。
後世、綾部にとって、今日は歴史のポイントであり、シンボリックな日となったのを感じた。