12日㈫、長岡京市の工業機械メーカーの社長さんらが農業事業に関心を持ち、その調査のために綾部にお越しになった。コロナになってからも半導体、自動車などの事業が好調で今は大忙しらしいが、単純に「利益」というよりも、最近の国際情勢などを見て、従業員の暮らしを守るためには「食べ物の確保」が必要だと感じられたからだそうだ。
この企業の取締役が綾部出身でご実家が兼業農家であり、また種清喜之市議の親戚だということで、その依頼で出会って話をさせていただくことになった。
まずは綾部市役所で綾部市の農政課長や農業委員会事務局長から綾部市の農業の現状や農地取得の制度の説明を受け、その後、府立農大へご案内し、校長らに農場などを案内してもらった。
昼食の後、午後は京都府中丹東農業改良普及センターへ行って担当者と会って、具体的にこういった企業と話をしてみようと思われる集落営農組織や個人農家があればマッチングしてほしいとお願いした。
いきなり本格的に農業をするというのはハードルも高いし、何を生産して利益を上げていくのか、まだ経営計画を考えられる前の段階なので、まずはいろんな人たちや集落と「お見合い」してもらいながら、情報を得て方向性を定めてもらったら良いのではないかと思っている。
どこか良いパートナーが定まれば、最初は従業員さんや取引先、ご友人などに米や野菜を年間契約で買ってもらったり、人手の必要な時期には会社のレクレーションを兼ねて農業応援に来てもらうというところからのスタートでどうですか?とお勧めした。
機械メーカーなので、農機具の改良や農業の自動化などは興味があるし得意だとおっしゃっていたので、そういう部分でも綾部の農家と関係を持ってもらえるとありがたい。府立農大の若い学生たちと新しい農業機械やスマート農業の開発研究をしてもらってもおもしろい。
上林の宮園さんの米粉と製粉機の話もしたら、そういう製粉機も作れるかもしれないとおっしゃっていたので、市役所の地下の売店で宮園さんの米粉を試しに買ってもらった。
郡是製糸の創業の地である綾部は、農業と工業の融合を目指すのにピッタリの土地だと思っている。