四方源太郎日記(京都府議会議員・綾部市選挙区)

これからの綾部のために、さらなる「挑戦」を!

第5期「げんたろう政治塾」を開講

2022年04月26日 | 論評・研究

 26日㈫第5期「げんたろう政治塾」開講し、30代から80代までの11名の方々に受講いただいた。今回80代の方にお二人参加していただき、年齢を重ねても元気な方はいつまでも新しいことを吸収しようとする強いエネルギーがあるのだと感心した。

 自営業者、会社員、主婦、脱サラして農業を志す人など、職業も地域も様々な方に参加いただき、約1時間の講義の後ざっくばらんな意見交換自己紹介、質問などの時間を持った。

 今回のテーマ「政治家とは《社会企業家》である」で、社会企業家(ソーシャルアントレプレナー、social entrepreneur)とは「事業を通じて社会問題の改善を図るために起業する人」定義されている。

 政治家の仕事は「社会問題の解決」であり、そのために「良い企て」をする必要がある。有権者が議員を評価する際には「議会で質問しているか否か」ではなく、「質問を通して、何を解決・実現しようとしているか、何を解決・実現したのか」にポイントを置くべきだ。議会での質問は、議員の義務でも目的でもなく、問題解決の手段に過ぎない。質問をすることは大いに結構だが、その回数のみを誇りにしても仕方がない。

 政治家が備えるべき4つの要素としては、「イマジネーション imagination」「コネクション connection」「リアライゼーション realization」「イノベーション innovationが重要だと思っている。

 その中で最も重要なのは「イマジネーション」(想像、共感)であり、この先の地域の未来がどうなっていくのか?明るい未来をどう描くのか?社会の課題を自分事として共に感じることができるか?

 こういったイマジネーションが働かないと問題意識が持てず、政治家になっても何をしていいのか分からず、彷徨ってしまっている人も多い

 「コネクション」(人脈)や「リアライゼーション」(実現)政治家として活動を続けるうちに備わってくるものだが、実績に安住して「イノベーション」(革新)しないと次の「イマジネーション」につながらない。「イノベーション」には「自戒」「自省」が重要だ。

 私は25年前に綾部にUターンし、その時に直面した綾部市の社会課題である「高齢者の通院交通」に対して、NPO法人あやべ福祉フロンティアを創設し、その課題解決に取り組んできたことも説明した。

 府議に当選した2011年にはフロンティアの福祉移送サービスはすでに日本一の移送実績を挙げて事業は安定しており、理事を退任するタイミングであったが、厚労省から受託していた若者サポートステーション事業で、ひきこもり等の若者支援に従事していた多くのスタッフから、事業の管理者であった塩見市議に対する訴えが2015年7月に起こされ、2016年1月には厚労省の立ち入り調査が入った。

 管理者は厚労省との話し合いを放棄し、厚労省からは受託者であるフロンティアが組織としてこれに対応してほしいと求められたため、私が理事を退く訳にはいかなくなった。

 交渉は3年以上におよび、最終的には2019年10月に塩見市議らが不当に得ていた給与等を返還させ、厚労省との話し合いが決着したので、2020年6月に理事を退任し、次の社会課題の解決のため、自らの活動をイノベーションしていこうと考えている。

 

 よく選挙の際に「国・府・市の連携が重要」と言う。その連携は重要だが、市と自らの地域や業界との連携は必要ないのか?そんなはずはない。それを担う市会議員を地域や業界で擁立し、地域や業界の課題解決のために働く人材を議員報酬で雇用することがその発展につながるし、「当選させて終わり」ではなく、そこからどう議員を活用するかが大事だという最後のまとめとした。

 今夏の綾部市会議員選挙8月21日告示、28日投開票で、候補予定者説明会7月22日㈮13時半からと決定されました。

 綾部市のため、地域や業界の課題解決のために働きたいと思われる方があれば、自薦・他薦を問いません、一度ご相談ください!よろしくお願いします。


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