寿都の街並を通り抜けて車を走らせると、島牧との境界に突き出た「弁慶岬」と呼ばれている岬がありました。
海を背にして仁王立ちした武蔵坊弁慶の銅像が立っていました。後にあるのは灯台です。
アイヌ語では大きな鼻の形の岬の意味だそうですが、この岬の先端が裂けたようになっていてこの岩と岬の間をベルケイ(裂けたところ)と言ったのを和人がベンケイとなまったとも言われています。
また、義経・弁慶伝説の舞台となったところとも言われています。平安時代末期に奥州を逃れた義経・弁慶一行は、蝦夷地に渡り、この地に滞在していたというのです。
義経再挙の兵を募って蝦夷に向かっているはずの同志を弁慶が待ちわびて、毎日海に向かっていたそうです。義経は岩手県の衣川で自害したはずなのに、蝦夷からモンゴルまで渡って「ジンギス・カン」になったという「義経=ジンギスカン伝説」もあります。
この公園のあちこちにハマナスの赤い実がなっていて、目につきました。
夕日が沈む少し前、逆光線になっていますが、海は白くキラキラと輝いていました。
弁慶岬は海に向かって突き出ているためか、岩場には波がぶつかっては砕かれて、波しぶきが綺麗でした。
寿都の町に少し戻った海の中に、白い灯台が立っており、暗くなってくると3秒ごとに光が出て、照らしていました。
太陽が西に沈む暮れなずむ頃、空が赤く染まってきました。
倶知安まで戻る頃、いつの間にか夕食の時間になっていましたので、寿都のお寿司屋さんに入って、特上のにぎりずしを頂きました(*^_^*)。ウニとアワビが美味でした。