現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

④板東(ばんどう)俘虜収容所跡

2008-08-17 23:53:22 | H20./8月 四国の旅
さて 1番札所を皮切りに2番、3番と進むことに。
駅の地図では、2番はすぐお隣りのようだが、結構
離れている。

そして その途中に「坂東収容所跡」があった。草木
が生い茂る公園だが、ここが、第一次世界大戦時、
捕虜となったドイツ兵を収容した所。村人との交流で、
「第九」の日本最初の公演が行なわれた場所だ。

『バルトの楽(がく)園』という映画にもなった。
松平健が演じた松江所長は、会津藩士の子だった。
敗者として、下北での辛酸を舐めさせられた体験から、
軍上層部の命令に背いて 捕虜を優待した。

先日 BSで放映されたとかで、母がビデオを送って
くれ、見たばかり。深い感慨をもって尺八を吹く。
木々のざわめき、セミの合唱も「フロイデ(自由)、
フロイデ!」の『歓喜の歌』となって聞こえてくる。

③板東駅から遍路開始

2008-08-17 23:49:41 | H20./8月 四国の旅
「竹ちゃん」と別れたのは、もう夜10時過ぎ。
高徳線で五つ戻り、板東(ばんどう)駅で下車。
四国88ヵ所の第1番札所 『霊山寺』が近い。

無人駅だ。駅の外は真っ暗。駅舎で寝ることに
する。夜中2時頃、パトカーが巡回してきた。
車の音で目を覚ますと、二人のお巡りが、ガラス
戸の向こうから覗き込んでいる。しかしお咎めなし。
ホッとする。

早朝 5時には まっ赤なTシャツのおばあさんが
やってきた。「昨日も一人泊ってたよ」とのこと。
「そこを左に行ったら、すぐ右へ・・・・」 と親切に
教えてくれたが、「田舎のすぐそこは半里(2km)と
思え」の格言の通り、すぐそこではなかった。

ようやく1番札所『霊山寺』に到達。早朝なので
納経所の受付も開いていない。それでも お遍路さん
が数人集まっている。寺外で尺八を 小さく吹く。


① 8/10  徳島駅

2008-08-17 20:20:23 | H20./8月 四国の旅
朝7:05 に 名古屋をたって、青春18切符 1,150円で
徳島に到着したのが、夜の6時半。11時間半だ。

竹ちゃん」との待ち合わせは 夜8時。まだ時間が
ある。徳島の駅前で尺八を吹いていると、二人の
人に声を掛けられた。

まず 年配の男性。「阿波踊りの練習の帰りで、
尺八も自己流で吹く。虚無僧に会いたいと思って
いたら、こうして会えて うれしい。ぜひ明日 家に
来てくれ」と、名刺を渡された。うれしい反応だ。

その後、若い女性が、「これって 何やってんですか?」
と、話し掛けてきた。聞けば、「徳島大学の邦楽サークルで
三味線を弾いている。三味線といっても、古典は弾けず、
現代曲ばかり。尺八も、男性の中に一人 女性部員がいる」
とのこと。時代の変化を感じる。

話していたら、「竹ちゃん」ことKさんも よく知っていて、
「これから、邦楽愛好家の飲み会があって、Kさんも来られ
ますよ」とのこと。

「竹ちゃん」は、飲み会に申し込んでいながら、それを
キャンセルして、私に付き合ってくれるのだ。






②竹ちゃん

2008-08-17 09:59:58 | H20./8月 四国の旅
徳島の「竹ちゃん」とは Yahooオークションでの
知り合い。貴重な尺八を次々に落札しているので、
それらを見せていただきたく、今夏、徳島への
旅を決行したわけです。

8/10(日)夜 徳島駅で待ち合わせ、迎えに現われた
「竹ちゃん」は、渡辺徹 似 の 可愛い ぽっちゃり顔。
まだ20代の好青年でした。ご両親もみえられ、
串かつの店 季楽亭 で ご馳走に なりました。

尺八は、まず お父様の方が“老後の趣味に”と 始められ、
その影響で「竹ちゃん」が習い始め、まだ7年とか。
それなのに、尺八界の歴史に精通し、古管を蒐集しての
研究熱心さには、驚かされました。

食事をいただいてから、「竹ちゃん」のマンションに
行き 仰天。私には垂涎の古管がずらり。それぞれ
音色も響きも違い、吹き手が偲ばれ、感動。
3尺7寸の超長管や、孟宗竹の太い管まで 吹きこなす
竹ちゃんの技量にも びっくり。

若い人が、これだけ古典尺八に打ち込んでいる姿に、
尺八の将来は まだまだ 明るいと、希望が持てたのでした。





四国から帰りました

2008-08-17 09:44:37 | H20./8月 四国の旅
8/10(日) に出立、徳島、松山、高知を回って、
8/16(土)、予定を一日繰り上げ 帰宅しました。

予算2万円、内 11,500円で青春18切符を買い、
残金 8,500円での四国一周。不安と緊張の旅
でした。

結果、無事帰着。お世話になった方々、篤志を
いただいた方々に、まずもって感謝です。

ネットで知り合った「竹ちゃん」と 「宴の桜」さん
にお会い出来たことが、何よりの成果でした。

「竹ちゃん」には、貴重な尺八を何本も見せてい
ただき仰天。 「宴の桜」さんには、内子まで
案内していただき、感動の思い出となりました。

追々、ブログで書いていきます。お楽しみに。