現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

9/23 能楽堂公演に向けて

2008-08-25 14:01:46 | プロとアマ
昨日 8/24、能楽堂公演の全体練習を行なった。
みな、思ったより上達していた。8割方の出来
である。しかし 冨士登山も8合目からが胸突き
8丁。マラソンも「35キロから」と ワンジル選手。

気を抜くと星野ジャパンになる。素人ばかりでの
有料公演。お金をいただけるレベルには まだまだ
遠い。

技術はアマでも、お客が満足できる見せ方をする。
それは 演奏に向かう姿勢、会のまとまりに向ける
“気”だ。見せる工夫、お客を飽きさせない演奏と
演出。それにあと1カ月。心を砕かねばならない。

「尺八と一休語りの虚無僧一路」のホームページも見てください。

一休と虚無僧」で別にブログを開いています。

日記@BlogRanking

仕事のプロとは?

2008-08-25 13:44:09 | プロとアマ

今は、素人が大手を振って横行する時代。
職人は隅に追いやられている。

もう30年も昔。わが師 堀井小二郎の嘆き。

「NHKに 片山さんという人がいてね。邦楽界
の事情にはよく通じていた。邦楽番組を編成する
のにも、「次はこの曲にしよう。この曲なら 筝は
〇〇、三絃は△△、尺八は××さんだ」と、邦楽家
のそれぞれ得意とする曲、お互いの相性まで精通して、
指定してきた。それには、ふだんから演奏会など
にも足しげく顔を出し、家にも遊びに来られ、
談笑していったものだ」と。

今は、NHK名古屋の「邦楽番組」も 担当者が
毎年変わる。それより子会社に丸投げだ。担当者は、
もともと邦楽に興味も無いのだから、邦楽界の
事情など解らない。過去のリストを見て 順番に
選んでいるようだ。(だから、私でも毎年仕事が
きて、ありがたいのだが)

今年 6/2の放送は、2回録音とっただけで、「はい
さよなら」。放送は、曲目の解説も何も無かった。
いつもなら、出演料の振込み先などの確認があるの
だが、それもなし。出演料は 未だに振り込まれて
こない。一体どうなっているのだ?。

ラジオニュースのアナウンサーも全くの ど素人。
中学の放送部よりひどい。もっと上手な人 いくらでも
採用できると思うのだが。素人臭いのがいいのか。
何もかも素人の時代だ。


日當鶴山のアルハンブラ

2008-08-25 09:45:50 | プロとアマ
アクセス数 770万件を越えた超人気のサイト、
「和田義男フォトギャラリー」。そのバックで
「アルファンブラの想い出、埴生の宿、アメイ
ジンググレイス」が 流れる。
とても尺八とは気づかない。吹いているのは、
呉の海上保安大学校、海上安全講座教授の
日當博喜(ひなた ひろよし)氏。

驚いた、感動した、すばらしい。音色が尺八とは
思えない。息継ぎが感じられない。抑揚、スラー
が見事。

尺八歴35年。都山流(日本尺八連盟)の大師範で
「鶴山」の竹号持つそうだが、尺八界では全く
無名。海上保安大学教授という公職にあるためか、
有料演奏活動や CD販売はできないのだろう。

写真家の和田義男とは 大学時代の友人ということで
この超人気のサイトに バックミュージックとして
採用された。

「アメージンググレイス」などは、今や人気絶頂の
藤原道山を しのぐ。藤原道山はプロ演奏家としての
いやらしさが鼻につく。日當氏の演奏は、全く欲が
無い。聴く人を、しんみり 祈りの中にいざなう。

これぞ、虚無僧尺八の極地かと思う。

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落語家 夢眠

2008-08-25 07:28:16 | プロとアマ
夢眠(ムーミン)の落語を聴いた。
名前の通り、小太りで ムーミンそっくり。
愛くるしい三枚目の顔だが、その顔で「四谷
怪談」のお岩を演じる。凄味の中にも笑いを
誘う芸に、涙あり 爆笑あり。観客は大満足。

東海地区で活躍している“アマチュア”の
落語家集団を率いている。「アマチュアだから
こそ、プロに無いものを目指す」という哲学。

落語が 一時 下火になった中でも、あちこちの
老人ホームや公共の場で、無償で呼ばれて
いって、今では 結構 知名度も 上がってきた。

名人といわれるプロの落語も、たまに テレビ、
ラジオで聞くが、どうも 好きになれない。

プロの芸は なんか 型にはまって、先が読めて
つまらない。感動しないのだ。それに対して
「夢眠」達の落語は、先が読めない 破天荒な
面白さがある。芸に魂がはいっている。生き
た芸だ。そこに 惹きつけるものが ある。

所詮 落語は 大衆娯楽だろうが、その中で、
高い芸の極致を目指す素人集団が、今プロ
より 売れている。

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オリンピック ソフトと野球の明暗

2008-08-25 07:27:27 | プロとアマ
北京オリンピックが 閉幕した。
視聴率トップの競技は 女子ソフトボールの
決勝だったとか。実は、私もこれだけ テレビ
観戦した。
「絶対に負けるはずない」 と言われていた
アメリカに勝ったのだ。悲願の金メダルだった。

一方「負けるはずのない」星野ジャパンが、
不甲斐ない結果に終わり 非難轟々。勝っても
報奨金は、高給取りのプロ達には微々たるもの。
負けても減俸など何の制裁も無いのだから、
執念も緊張感もない。物見遊山気分で『参加』
しただけ とも受け取られる。

プロとアマの違いを 考えさせられる。