現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

『今なお屍とともに生きる』

2013-08-07 20:34:38 | 虚無僧日記
終戦記念日を前にして、以前書いたものですが、もう一度
載せずにはいられません。

『今なお屍とともに生きる』という小冊子のことです。

沖縄戦で重傷を負い、ガマ(洞窟)に 取り残されて3カ月。
雨水を飲んで生き延び、奇跡的に助かった「日比野勝広」
さんのことを、4人の娘さんたちが 2008年に 自費出版
したものです。

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日比野さんは右腕をやられ、破傷風に罹った。「破傷風は
99%死ぬのだから治療するのは無駄。食料も与える
必要なし」と、軍からも野戦病院からも見放され、多くの
重傷患者とともにガマに取り残された。

灯りも無い 真っ暗な闇、次々死んでいく仲間の死臭と
垂れ流しの汚物の中、深夜 聞こえるものは 傷口に
群がるウジ虫が蠢(うごめ)く音。まさに阿鼻叫喚の
地獄。

まもなくして、一人の兵隊が 民間人とともに食料を
持って逃げこんできた。しかし、その兵隊に「ひと粒の
米もやれん」と云われたことで、「人の助けをあてに
してたら 恨みだけが残る。自分のことは自分で」と
“生”への執念を燃やす。

すると 不思議と 破傷風も治り、夜には 空気穴から
這い出して、水を汲んだり、野草などを採って、
動けない仲間に食べさせたりした。その友も次々
死んでいった。

5月15日から3ヵ月、その間も、空気穴から
爆弾を投げ込まれたり、入口を爆薬で封鎖され、
近くにいた仲間が吹き飛ばされる。
それでも日比野さんは生きつづけ、助け出されたのは、
戦争も終わった1カ月後の9月。

日比野さんは分隊長だった。多くの部下を死なせ、
自分ひとりが生き残ったという悔悟の念で、戦後、
部下や同僚の遺族を訪ね歩いた。その時 浴びせ
かけられた言葉は「あなただけどうして生き残った
のか。どこに隠れていたのか」との謗(そし)りだった。

そして、日比野さんは戦後何度も沖縄に行き、戦跡と
「糸数のアブチラマガマ」を巡り、「おーい、おーい」と
亡き戦友の名を呼んで、供養を行ってきた。

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父「勝廣」さんの手記や話しをまとめた後、娘さん
たちが それぞれ 父について書いています。

長女は「子供の頃は、しょっちゅう戦友たちが家に
来ており、父は 家族より戦友の方が大事でした。
生活も苦しいのに、お金を工面して沖縄に行く父。
いつも戦友のことばかりに心を向けている父に
反感すら覚えた」と。

「勝廣」さんは、戦後もずっと、暗闇を恐がり、
夜中に寝言で「お~い、お~い」と人を呼ぶ声を
口にした。

そして「勝廣」さんは 戦後 何度も沖縄を訪れて
いますが、晩年になって、年老いた父親に付き添って
娘さんたちも沖縄に行くようになります。

アブチラガマ(洞窟)に着くと、「勝廣」さんは
「お~い、お~い」と亡き人の魂に呼びかける。
その父親の後ろ姿に、娘さんたちは「父は 今なお
屍とともに生きているのだ」と判ったと。

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薬が無くても、右腕の銃創と破傷風が治り、光の無い
闇の中で、汚物と蛆にまみれて、草をかじってでも、
3ヵ月も生きれた。まさに奇跡なのでしょうが、
人間の運命と生命力の強さを信じさせられます。

私の父もそうでした。マラリヤに罹り、薬も無く、
戦場に取り残されます。戦場で一人残された時の
恐怖が ふと甦るのか、時折「お~い、お~い」と 
仲間を呼ぶ声をあげていました。

父も、奇跡的にマラリアが治ります。(この父の
体験から、「薬など無くとも マラリアでもなんでも
病気は、自力で治せるというのが、私の信条です。

3ヵ月ほど前 痛かった虫歯が、歯医者に行かずとも
治りました!

そして私も、父の口ぐせが移ったのか、一人で
いる時、「お~い、お~い」と 口にします。

戦後まもなくは、引き揚げてきて住むところの無い
戦友をわが家に泊めていたようです。





「田原俊彦」に学ぶ

2013-08-07 19:11:02 | テレビ・映画・芸能人
「たのきんトリオ」の「田原俊彦」と言えば、我々世代の
アイドルだった。ジャニーズ・タレントの大先輩。

『半沢直樹』の「俺たち花のバブル入行組」ではないが、
バブルの時代に光り輝き、バブルとともに人気も急降下
してしまった。

もう過去の人となって久しい「田原俊彦」が、今 再ブレイクの
兆しとか。

「若干42歳」と言っても、みな疑わない。52歳だ
そうだ。その歳で、みごとなダンスを披露して圧巻。


最近「バラエティ番組」にちょくちょく出演し、“ビッグ
キャラ”、“KY(空気読めない)王様キャラ”で、
アイドル時代の武勇伝を赤裸々に披露。バブルの狂気を
売りにした“ノー天気”な暴走ぶりで話題をさらっている
そうな。

1993年にジャニーズ事務所を飛び出して独立。その翌年、
長女が誕生した際の記者会見で「僕ぐらいビッグになって
しまうと……」と発言したことで、「生意気、傲慢」と
マスコミから干された(らしい。知りませんでした)。


「ジャニーズ事務所を辞めた時、木っ端みじんになったが、
諦めなかったから今がある」と。

「自由に生きるのは 最高のぜいたく。自分らしく強く
生きていきたい」。

「いつ、どんな時代や場面に遭遇しても、『この道で
生きたい』と思ったら逆境でもブレず、自分を維持したい」と。

「不動心」見習うべし。私にも再ブレイクはあるか?。


「ガンに効く」で 十数億円の利益

2013-08-07 11:35:47 | 社会問題
「がんに効く」ウソの効能で健康食品販売業者に業務停止命令(産経新聞) - goo ニュース

「ガンに効く」という触れ込みで「きのこ源」や「鮫の軟骨」
などの商品を高額で販売していた業者が、東京都により、
「業務停止3カ月」の命令を受けた。

「米や砂糖を無料配布する」との誘いで、ビルの一室で
販売会を開催。高齢者らを集め、健康への不安を あおった
うえで「がんが治った」「膝の激痛が取れる」などと言って
5000円~約19万円で売っていた。

これらの商品は 薬事法の承認を受けておらず、効能を示す
データもないため、都は「不実告知」に当たると判断し 処分。

ただし、東京都以外の府県では販売できる。「3ヵ月間」
過ぎれば、都内でも「業務再会可」とのこと。なんてことだ。



私の家の近くでもやっています。お年寄りが大勢集まっていて、
しばらくすると、大きな包みを下げて、ゾロゾロ出てきます。

映画『悪人』でもありました。樹木希林が「腰の痛いのが治った」
と、片棒を担ぐシーン。

彼らのセールストークは実にすばらしい。人の心にはいる。
その気にさせてしまう。正にセールスのプロ。世のセールスマンは、
多いに参考にすべし。

ただし、人を騙す手口は、情報過多の最近ではもう通用しないと
思うのだが、それでも騙される人がいる。


ちょっと待てよ。私も「98%の人に効果がありました」という
触れ込みの「育毛剤」に 毎月 1万円以上投資しているのですが、
はて? “騙されてる高齢者”の仲間入りですか。


悪ふざけ、何のために?

2013-08-07 11:05:49 | 社会問題
ブロンコビリーでも「冷凍庫写真」 店員入り撮影・投稿(朝日新聞) - goo ニュース

猛暑のせいでしょうか。
お店の冷凍庫にはいって涼んでいるところを、わざわざ
写メしてツイッターに投稿。お目ダマどころか、クビに
なった事件が数件相次いだ。


「ブロンコビリー」で、18歳の男性アルバイト店員2人が
冷凍庫の中に入った写真をツイッターに投稿していた。

「丸源ラーメン門真店」の女性アルバイト店員が、冷凍庫内に
あった商品のソーセージを口にくわえた様子を撮影し、
ツイッター」に投稿。

「ミニストップ」で、売り場のアイスクリーム用冷凍庫の中に
客が寝そべり、その様子を撮影した写真がツイッターに投稿
されていた。

それ以前に、コンビニのアルバイト店員が、アイスクリームの
冷凍庫にはいって、クビになったことが報道されていた。

店では、冷凍庫の商品を全部廃棄、冷凍庫も取り換えたと
言うから、請求額はかなりになりそう。


冷凍用の倉庫に入って涼むくらいのことは、どこでもやっている
のでは。その程度のことは内密にして、見過ごされてきたので
しょうが、ツイッターで公表すれば、世間様の手前、処分せざるを
得ない。

それでも、めくじら立てて、全国ニュースになるようなことでは
無いと思うのだが、日本は平和じゃのォ。


大阪の「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」での迷惑行為も
まだ記憶に新しい。

こうした悪ふざけは連鎖するもののようだが、クビになると
判っていて、なんで真似するのかいな?、いや解っていなかった
のか?

植物も人の心を察知する

2013-08-07 10:07:27 | 地球人類の問題
先日「虫や蛙、魚も、犬や猿も、人の“気”を察知する」と
書きましたら、

「植物も同じです。 人間の邪心はどんな分子構造物にも
伝わります」とのコメントをいただきました。

そうでした。日本の神は「やおよろずの神」。山にも
川にも海にも木石にも 神は宿る と日本人は考えるのです。

『八重の桜』でも、野菜の種や苗を植える時、歌を
歌ったり、言葉がけをすると、たわわに実ると。

柿の木、桜にも日本人は言葉をかけ、また、木々の声を
聞いてきました。

コップの水も なにやらすると おいしくなるとか。あれは
マジッで、詐欺だったとも。ご用心。

さてさて、そうそう、「尺八」にも“魂”を感じます。
大事に可愛がってあげないと、スネて鳴らなくなります。
私など何本も持っていますので、一本ばかり吹いていると
他の尺八が ヤキモチをやいて 鳴らなくなります。

尺八にはそれぞれクセがあるので、吹いているうちに
慣れてき、吹いていなければ、クセを忘れるということ
なのでしょうが、ほったらかしにしておくと、尺八に
“生気”が無くなる気がします。

さらに、尺八には製管師の“魂”も感じます。また、
譲り受けた尺八やネットで入手した中古品などは、
吹いていた人の“魂”が 蘇ってくるのを感じるのです。

古い名器は、私が吹いているというより、尺八が自然に
鳴っているという感じになります。

尺八家が尺八に のめりこむあまり、奥様方から嫌われるのも、
奥様が尺八にやきもちをやいているんでしょうな。
私も妻に逃げられました。ご用心、ご用心。
それほど、尺八も生き物なのです。


「尺八と一休語りの虚無僧一路」のホームページも見てください