現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

無名、いや無敗の 歌姫「May.J.」

2013-08-10 19:09:29 | プロとアマ
テレビを見ない私に「これだけは絶対に見なさい」と
マネージャーがDVDを持ってきました。
「かんじゃにのめいじぇい」。??。もう「なんじゃにぃ」。

今一番の話題だそうで、日経新聞 8/9 の「文化往来」でも
とりあげてました。

「かんじゃに」とは「関西のジャニーズ」。イケメンの
男性グループ。その「関ジャニ」が出演する「仕分け
という「カラオケ対決」番組。

カラオケDAMの採点機能を使って、その点数で、優勝者を
決める。そこで「May.J」という美人モデルが なんと、
もう何週間も連勝記録を伸ばしている。まさに「無名の歌姫」。

名前が「May.J」。馴染みが無い。父親は日本人。
母親がイラン、ロシア、スペイン、イギリス、トルコの
バックグラウンドを持つという。彼女も英語、日本語、
ペルシア語を話すマルチリンガル。

3歳から バレエ、声楽、ピアノ、作詞作曲のみならず、
西洋音楽からアジア、中東民族音楽に至るまで幅広い
音楽教育を受ける。2006年に歌手デビューしたのだが、
なかなか売れないでいた。それが「カラオケ」で、宇多田
ひかるや一青窈(ひとと よう)の歌などを歌って、最高
得点を連発し、「無敗の歌姫」として注目されるように
なった。


番組で使われるカラオケ機械「DAM」は、音程、リズムが
表示され、それに少しでもずれると減点マークがつく。
その上、シャクリやビブラート、さらに「抑揚」なども
加算点になる。

一般人の平均点が70点台。点数で、全国順位も出る。
そこでMay.Jは 97点前後をとるからすごい。

その持ち歌の本人が登場してきても打ち負かすほどだ。


さて、この「カラオケ対決」は、私にとって尺八を教えるのに
大変参考になるのだ。

「音程とリズム」が正確であることは最低条件。尺八家は
得てして、音程ダメ、リズムだめ人間ばかり。最低 それを
クリヤーして、「しゃくり」「ビブラート」、「こぶし」、
そして「抑揚」。ここまで尺八に取り込んで、ようやく
一人前の尺八家。

小中学校まで、音痴で音楽が全くダメだった私。マネージャーに
連れられてカラオケ店で連日 特訓。音程とリズムはガタガタの
70点台。しかし、「シャクリ」と「ビブラート」で点を
かせいで、どうやら85点をマーク。彼女は最高93点で
全国4位までいった。すごいことだ。で

尺八家を目指す人には「関ジャニの仕分け」はぜひ見るべし。
私の尺八教室は、これからは「カラオケ店」でDAMを
使って教えるべ。


『欲情の作法』 渡辺淳一

2013-08-10 18:57:43 | 虚無僧日記
「浴場の作法」?。「風呂場のマナー」かと思ったら
『欲情の作法』(幻冬舎)。渡辺淳一先生の著。
『国家の品格』同様、タイトルで売れた本だそうだ。

「男は所詮フラれる生き物」「二兎も追えぬものは
一兎をも得ず」「同時に三匹、四匹追うべし」と説く。
フムフム、70歳過ぎた渡辺先生、まだまだ“絶倫志向”。
女性にはきわめて不人気とか。

「草食系男子」という言葉が流行るなど、若者の“恋愛
離れ”が 深刻になってきたと言うが、ガツガツせずとも
「自由恋愛」は花盛り。

戦国武将に憧れる「歴女」が増えているのは、「自分を
リードしてくれる強い男性を求める心の表れ」と言うが、
そうだろうか。強い男なんて「アニメ」の中だけで
いいのだ。現実には 嫌われる。

「戦後強くなったのは女性と靴下」なんてもう50年も
前から言われている。今や、自転車も 女性がこいで、
男が後ろにチョコンと乗っている。女性がどんどん
職場に進出し、男よりも稼いでいる。キャバレーや
スナックがつぶれ、ホストクラブだけが繁盛している。
今や、女性が男を漁(あさ)る時代だ。

ならば、男はガツガツ イキがるより、「選ばれる男」に
なった方がよい。それには『新・欲情の作法』だ。

「イケメン」で「いく(育)メン」。子育て、家事一切
できる男になった方が、生きるの楽。

実は、今の私。金も時間もマネージャーまかせ。
気楽な人生。「古い上着(価値観)よ、さようなら」。
これぞ、最先端の生き方でござる。



「尺八と一休語りの虚無僧一路」のホームページも見てください。

木下恵介 『二十四の瞳』

2013-08-10 15:12:42 | 太平洋戦争
「木下恵介」は1912年生まれ。昨年「生誕100周年」を記念して?
8月4日夜9時~ テレビ朝日系列「日曜エンタ・ドラマ
スペシャル」て『二十四の瞳』が放映された。
「大石先生」役は「松下奈緒」。

『二十四の瞳』はこれまでも、「香川京子」「黒木瞳」などで、
再三、映画、テレビでリメイクされています。しかし、私としては、
木下恵介監督の昭和29年(1954)製作(「高峰秀子」主演)版の
印象が強烈で、他は見る気がしない。

その『二十四の瞳』がデジタル処理されて、You-tubeで
全編見られるようになっています。

『二十四の瞳』は、国内では大変な人気だったので、これを
「カンヌ」だったか「ヴェネツィア」だったか「国際映画祭」に
出そうということになった。海外でウけるには、音楽は
「和楽器」が良いだろうということで、私の師「堀井小二朗」に
仕事が廻ってきた。そして「大石先生が戦争で亡くなった
教え子達の墓に詣でるシーン」で 堀井小二朗が 即興的に
吹いた曲が『瞳』という曲。

『二十四の瞳』は アメリカで「ゴールデングローブ賞
外国語映画賞」を受賞し、堀井小二朗師は この一曲で
有名になった。

「瞳」に使用した尺八は、1尺4寸管。なんと師 自ら、
箒(ほうき)の柄で作ったものだが、私が今継承して保持しています。

さて、その「海外向け『二十四の瞳』を探しているのですが、
アメリカでデジタル処理されて蘇った『二十四の瞳』も
当初のオリジナル版でした。ザンネン。



「尺八と一休語りの虚無僧一路」のホームページも見てください。