中国本土全体では新型ウイルスの感染症例数が12日に1万5152件増え累計5万9804件に達した。国家衛生健康委員会が13日の記者説明会で明らかにした。死者数は12日に254人増加。ブルームバーグの集計では、中国本土の累計死者数は現時点で1367人となる。
米国でインフルエンザが猛威を振るっている。米疾病対策センター(CDC)によると2019~20年のインフルエンザシーズンは患者数が1900万人、死者数は1万人を超えた。世界で新型コロナウイルスの感染拡大が懸念されるなか、米国ではインフルエンザが大きな脅威となっている。CDCの最新データによると、1月25日までの1週間でインフルエンザ患者数は400万人増え、累計1900万人に達した。うち18万人が入院している。特に子どもの症状が深刻化するケースが多く、小児の死亡者数も過去にないペースで増えているという。
日本国内では、最新データとなる第4週のインフルエンザ患者数の推計が、前週の約63万4000人より増加しているが、19年の同時期(1月21~27日)の推計患者数222万6000人と比べて大幅に減少している。
実は、昨シーズンは過去最悪レベルの大流行だった。前年同期の1医療機関当たりのインフルエンザ患者数は平均57.09人。厚生労働省が調査を開始した1999年以来、最多を記録するほどだったことを、J-CASTトレンドは19年2月4日に公開した記事「インフルエンザ『過去20年で最多』の患者数 うがい、手洗い、マスク...さらなる対策は」で紹介している。
今年第4週(1月20~26日)の1医療機関当たりのインフルエンザ患者数は、平均18.00人。国立感染症研究所が公開しているデータをさかのぼって過去10年間の同時期の数字を比べると、「10年第4週(1月25日~1月31日)6.46人」に次いで少ない。それでも、全国で警報レベルを超えている保健所地域は150か所(44都道府県)あり、油断はできない。