先日、藤野千夜の「じい散歩」を楽しく読んだので、今度この作家さんの作品を見かけたら必ず読もう!と考えていた。「じい散歩」もゆるゆるなお話だから、この「団地のふたり」もゆるゆるの話だろう、藤野千夜先生はコージイ小説の人かしら、なんて思っていたら…芥川賞作家なんだ。2000年「夏の約束」で第122回芥川賞を受賞している。
いやぁ、不勉強で申し訳ない。知らなかった。読んでないし。ごめんなさい。おみそれしました!
この作品は2024年にNHKでドラマ化されている。見てないけどそれは知っていた。
桜井奈津子(なっちゃん)と太田野枝(ノエチ)は、棟は違うが同じ団地に住んでいて、幼稚園からの幼馴染。なっちゃんは家を出てイラストレーターとして売れっ子になり羽振りの良かった時期もあったが、今は実家に戻り、フリマアプリで不用品を売買し小銭を稼いでいる。
ノエチは子どもの時からとても成績が良く、大学院に進学して大学教員として就職しようとしたが上手くいかず、大学の非常勤講師を掛け持ちしている。一度、事実婚?していた時もあったが、今では実家で両親と同居している。
この50になったばかりの独身二人組の、経済的には厳しいがのんびりした生活を書いている。特になっちゃん!! ノエチは職場の人間関係に疲れ切って、なっちゃんの家でごろごろ充電している。非常勤なので賃金は安く雇用は不安定でいつ首を切られるか分からない。でも不平不満は、低賃金でも不安定な雇用でもなく職場の人間関係なんだよね。いかにも日本的というか…。
一方、なっちゃんは元気いっぱいなのだ。イラストレーターとして稼いでいた時の貯金がどっさりある訳でもなさそう。依頼されて近所のおばちゃんたちの不用品を売って、売り上げを折半している。乗り物に極端に弱いので旅行には行けない。基本自炊ですごく質素らしい。実家住まいで家賃はいらないし、服はめったに買わない、買ってもフリマアプリで。アンタ、国民年金はらってる?と心配になるが、今現在はストレスフリーの生活。
母親は親戚の介護で田舎に帰っている。近所のおばちゃん達から「なっちゃん、いい人いないの?」と詮索されることもない。たぶん30代ごろまではあれこれお節介されたと思う。ある意味、この二人は理想的なフレンドシップ生活を送っているんだと思う。羨ましいと感じる人は多いだろう。先の事考えると不安だが、明日には明日のかぜが吹くよ。
いやぁ、不勉強で申し訳ない。知らなかった。読んでないし。ごめんなさい。おみそれしました!
この作品は2024年にNHKでドラマ化されている。見てないけどそれは知っていた。
桜井奈津子(なっちゃん)と太田野枝(ノエチ)は、棟は違うが同じ団地に住んでいて、幼稚園からの幼馴染。なっちゃんは家を出てイラストレーターとして売れっ子になり羽振りの良かった時期もあったが、今は実家に戻り、フリマアプリで不用品を売買し小銭を稼いでいる。
ノエチは子どもの時からとても成績が良く、大学院に進学して大学教員として就職しようとしたが上手くいかず、大学の非常勤講師を掛け持ちしている。一度、事実婚?していた時もあったが、今では実家で両親と同居している。
この50になったばかりの独身二人組の、経済的には厳しいがのんびりした生活を書いている。特になっちゃん!! ノエチは職場の人間関係に疲れ切って、なっちゃんの家でごろごろ充電している。非常勤なので賃金は安く雇用は不安定でいつ首を切られるか分からない。でも不平不満は、低賃金でも不安定な雇用でもなく職場の人間関係なんだよね。いかにも日本的というか…。
一方、なっちゃんは元気いっぱいなのだ。イラストレーターとして稼いでいた時の貯金がどっさりある訳でもなさそう。依頼されて近所のおばちゃんたちの不用品を売って、売り上げを折半している。乗り物に極端に弱いので旅行には行けない。基本自炊ですごく質素らしい。実家住まいで家賃はいらないし、服はめったに買わない、買ってもフリマアプリで。アンタ、国民年金はらってる?と心配になるが、今現在はストレスフリーの生活。
母親は親戚の介護で田舎に帰っている。近所のおばちゃん達から「なっちゃん、いい人いないの?」と詮索されることもない。たぶん30代ごろまではあれこれお節介されたと思う。ある意味、この二人は理想的なフレンドシップ生活を送っているんだと思う。羨ましいと感じる人は多いだろう。先の事考えると不安だが、明日には明日のかぜが吹くよ。