13編のブラックユーモア小説が収められているが、やはり面白いのは文壇裏話というか、作家と出版社の攻防、キツネとタヌキの化かしあいですね。
超売れっ子で、担当者があれやこれや手を使って、なんとか原稿を手に入れようとする話なら気分が楽だが、落ち目の作家を何とか厄介払いしようとする話なんか、ちょっと…なぁ可哀想。
寒川という架空の小説家が出てくる。大きなブレイクは無いにしても、30年も文筆業で食べているなんて立派なもんだと思うよ。(直木賞がモデルだろう)賞の候補になるという事は、それなりの仕事をしているという事だ。たとえ落ちたとしても。
最終話の「選考会」なんて、出版社の社員が、今後仕事を出す作家を選別する会を開くんだから、先生方かわいそう。
それにしても、本ってどんどん売れなくなってきてるんだ。先回読んだ岸本さんのエッセイの中にも、不況だ、本が売れないと書いてあったものね。
もともと岸本さんの本は重版するようなことは、めったにない。(失礼!!)それではなく、初版の部数が、どんどん少なくなっているらしい。これじゃ生活に響くよね。
東野圭吾も1985年に江戸川乱歩賞を受賞してデビューしたものの、最初の頃は初版どまり。東野が担当者に「売れなくてすみません」と謝ったところ、担当者が「いいんですよ、うちは西村京太郎先生の十津川警部シリーズで儲けてますから」と慰めたという。
しっかし東野圭吾は、その後、大化けしたわけだ。今、一番の売れっ子だものね。
超売れっ子で、担当者があれやこれや手を使って、なんとか原稿を手に入れようとする話なら気分が楽だが、落ち目の作家を何とか厄介払いしようとする話なんか、ちょっと…なぁ可哀想。
寒川という架空の小説家が出てくる。大きなブレイクは無いにしても、30年も文筆業で食べているなんて立派なもんだと思うよ。(直木賞がモデルだろう)賞の候補になるという事は、それなりの仕事をしているという事だ。たとえ落ちたとしても。
最終話の「選考会」なんて、出版社の社員が、今後仕事を出す作家を選別する会を開くんだから、先生方かわいそう。
それにしても、本ってどんどん売れなくなってきてるんだ。先回読んだ岸本さんのエッセイの中にも、不況だ、本が売れないと書いてあったものね。
もともと岸本さんの本は重版するようなことは、めったにない。(失礼!!)それではなく、初版の部数が、どんどん少なくなっているらしい。これじゃ生活に響くよね。
東野圭吾も1985年に江戸川乱歩賞を受賞してデビューしたものの、最初の頃は初版どまり。東野が担当者に「売れなくてすみません」と謝ったところ、担当者が「いいんですよ、うちは西村京太郎先生の十津川警部シリーズで儲けてますから」と慰めたという。
しっかし東野圭吾は、その後、大化けしたわけだ。今、一番の売れっ子だものね。