最近イマイチのミステリばっかり読んでいたので、今度はちょっと別のジャンルのものを読もうと、図書館の書架の前をぶらぶらする。
そこで小倉千加子の名を見つけ読んでみる。実はこの本の隣に小倉千加子と中村うさぎの対談集があったのだ。最初、そちらを借りようと思ったが、あまりにも小倉千加子が中村うさぎを持ち上げるので、ちょっとウンザリして、借りるのをやめた。
確かに中村うさぎのエッセイはすごく面白いけど、税金を払わない(払えない)のを作家としての売り物にするのは、どうかと思う。
なお、小倉千加子を知らない人もいるだろうから、一応のプロフィールを紹介する。
1952年大阪生まれ。早稲田大学大学院文学研究科心理学専攻博士課程修了。あちこちの大学の教授をへて、執筆、講演活動に入る。
一言で言えば、気鋭のジェンダー・セクシュアリティ論客ということでしょうか。
子育てを終えた専業主婦が「私の人生は何だったんだろう。もう一度学生時代に戻ってしっかり勉強し、社会的に認められる業績を残したい」という悩みを、小倉先生はよく相談されるので、自分のゼミの学生には「専業主婦信仰を捨て、しっかりした職業(国家公務員上級とか一流企業総合職など)に就くよう指導しているが、学生が聞く耳を持たない、と嘆いておられる。
しかしはたして、人生の黄昏時を迎えた人で、自分のいままでを振り返り後悔しない人がいるだろうか?
バリバリのキャリアウーマンはキャリアウーマンで「これで良かったんだろうか、別の生き方もあったんじゃないだろうか?」という気持ちの揺れを感じない人は少ないだろう。
結局、どういう人生を歩もうが、後悔や心残りはあるのが普通だろう。
時給800円の仕事より、国家公務員上級を目指しなさい、と学生にはっぱをかけるのは、指導教官としてあたりまえだが、では、誰が時給800円の仕事をやるのか?
誰かが引き受けてくれるからこそ、私達はリーズナブルな価格で美味しいものが食べられたり、快いサービスが受けられるのだ。
私達は、彼ら(彼女ら)のボランティア精神と言うか、犠牲の上にあぐらをかいているということを忘れてはならない。
小倉先生も、時給800円で大学の先生をやってくれたら、学生の父兄は大喜びでしょうね。学費が安く済んで。
そこで小倉千加子の名を見つけ読んでみる。実はこの本の隣に小倉千加子と中村うさぎの対談集があったのだ。最初、そちらを借りようと思ったが、あまりにも小倉千加子が中村うさぎを持ち上げるので、ちょっとウンザリして、借りるのをやめた。
確かに中村うさぎのエッセイはすごく面白いけど、税金を払わない(払えない)のを作家としての売り物にするのは、どうかと思う。
なお、小倉千加子を知らない人もいるだろうから、一応のプロフィールを紹介する。
1952年大阪生まれ。早稲田大学大学院文学研究科心理学専攻博士課程修了。あちこちの大学の教授をへて、執筆、講演活動に入る。
一言で言えば、気鋭のジェンダー・セクシュアリティ論客ということでしょうか。
子育てを終えた専業主婦が「私の人生は何だったんだろう。もう一度学生時代に戻ってしっかり勉強し、社会的に認められる業績を残したい」という悩みを、小倉先生はよく相談されるので、自分のゼミの学生には「専業主婦信仰を捨て、しっかりした職業(国家公務員上級とか一流企業総合職など)に就くよう指導しているが、学生が聞く耳を持たない、と嘆いておられる。
しかしはたして、人生の黄昏時を迎えた人で、自分のいままでを振り返り後悔しない人がいるだろうか?
バリバリのキャリアウーマンはキャリアウーマンで「これで良かったんだろうか、別の生き方もあったんじゃないだろうか?」という気持ちの揺れを感じない人は少ないだろう。
結局、どういう人生を歩もうが、後悔や心残りはあるのが普通だろう。
時給800円の仕事より、国家公務員上級を目指しなさい、と学生にはっぱをかけるのは、指導教官としてあたりまえだが、では、誰が時給800円の仕事をやるのか?
誰かが引き受けてくれるからこそ、私達はリーズナブルな価格で美味しいものが食べられたり、快いサービスが受けられるのだ。
私達は、彼ら(彼女ら)のボランティア精神と言うか、犠牲の上にあぐらをかいているということを忘れてはならない。
小倉先生も、時給800円で大学の先生をやってくれたら、学生の父兄は大喜びでしょうね。学費が安く済んで。