ケイの読書日記

個人が書く書評

阿曽山大噴火「裁判狂事件簿」

2010-07-29 16:44:57 | Weblog
 裁判の傍聴マニアっていう人、いるでしょう? 千原ジュニアも結構好きで、売れる前は彼女とよく行っていたと聞いた事がある。
 そういう人が書いた法廷傍聴記。


 目次をパラパラと見ていたら、あの『監禁王子』の事や、あの『ニセ有栖川宮詐欺事件』の事が載っているので、早速購入。

 しかし、たいした事は書いてなかったなぁ。朝のワイドショーで見たり聞いたりした事ばかりで、目新しい事実はなかった。
 『監禁王子』は、まだ服役してるんだろうなぁ。出所する時には、またコスプレで話題になるんだろうか? なんにせよ、彼のような生粋のお坊ちゃまが刑務所暮らしとはキツイだろうなぁ。

 『ニセ有栖川宮と、そのお妃様』は、もうとっくにシャバに出てきてるけど、その後どうなったんだろう?離婚したのか、それとも仲良く暮らしているのか。
 その方に興味があるね。どっかの週刊誌が「あの人は今」の特集で取り上げないのだろうか? 
 皇室フリークって、今も昔も根強いものがありますね。

 熊沢天皇はどうなったのだろう? もちろん本人は亡くなってるだろうが、その子孫達は、いまだに正統な皇室の後継者と思ってるんだろうか?
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阿曽山大噴火「裁判狂事件簿」

2010-07-29 16:40:24 | Weblog
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有栖川有栖「壁抜け男の謎」

2010-07-24 21:11:46 | Weblog
 犯人当て小説や本格パズラー、彼にしては珍しい近未来SF小説など、ごちゃ混ぜの16の作品が収められている。
 なんといっても官能小説まであるんだから!!!
 まあ、官能小説目当てでこの短篇集を読むとガッカリするけど。

 この短篇集の中の『ガラスの檻の殺人』と『キンダイチ先生の推理』は、以前何かのアンソロジーで読んだ事がある。
 特に後者のキンダイチ先生こと錦田一(にしきだはじめ)と中3生のボクのコンビはなかなかのお気に入り。
 このコンビが活躍する他の作品はないんだろうか?

 あと、中井英夫へ捧げるオマージュもある。有栖川有栖と中井英夫って、作風から考えるとあまり結びつかない気がするけど、ファンなんだろうね。
 江神二郎が『虚無への供物』を小脇に抱え、何度も読み返しているそうだから。


 とにかく、色んな有栖川有栖が読めます。職業作家として依頼主に誠実な仕事をしている事がよく分かる1冊。
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三回戦敗退

2010-07-21 16:02:51 | Weblog
1対10 6回コールド負け サクラ散る
名電の応援がすごい〓
チアガールが30人以上、本当に華やか〓 一見の価値あり。
コメント (2)
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有栖川有栖「妃は船を沈める」

2010-07-20 11:08:19 | Weblog
 いつもの有栖川有栖らしい論理的な物語ではない。
 ストーリーやトリックよりも、登場人物がとても個性的で、その個性が事件を引き起こしていて、ちょっと変わった作品になっている。

 所有者の願い事を3つだけ叶えてくれる『猿の手』。それの所有者・妃とあだ名される女と、彼女の周りに集う若い男たち。

 美貌で裕福な女のまわりに若い男たちがはべるのは、珍しい話ではないが、その若くて金のない男たちが、半年から1年ほどで自分から、その衣食住を保障された楽園を巣立っていく、というのがどうも腑に落ちない。

 いくら最初は、生活が安定するまでという話で世話になっていても、安楽な生活に慣れてしまえば、働こうという気が失せるのではないか、また、次から次へと新しい親衛隊メンバーが拾われてくるので、妃の寵を得ようと親衛隊どおしの争いがし烈になり仲良くなんて出来ないんじゃないか?

 最初から最後まで、ちょっと奇妙でねじれた雰囲気がある作品。
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