国名シリーズのエラリー・クインを期待して読むと、裏切られるので要注意!! 国名シリーズの時の、あの初々しい、リチャード・クイン警視の秘蔵っ子エラリーは、どこに行ってしまったんだろう。この『災厄の町』に登場するエラリーは、ちゃらっちゃらのチャラ男です。婚約直前の恋人がいる女の子に、ちょっかいを出しまくってます。
1940年、アメリカの片田舎でのんびりと執筆しようと、エラリーは偽名でこじんまりした家を借りる。家主さんは、町一番の名家で銀行の頭取のライト氏。
実は、エラリーが借りた小さな家は、ライト氏の次女夫婦が住むはずだったが、結婚直前に花婿が失踪したため、空き家になっていたという、いわくつきの家だったのだ。
ところが、失踪した花婿が戻って来て、仲直りした二人は結婚し、そのいわくつきの家に住むことになる。エラリーは、ライト氏の好意により、ライト邸の一室に移る。
ハネムーンから帰ってきた新婚夫婦は、最初は仲睦まじかったが、だんだんケンカが多くなり、夫の姉が同居するようになると、最悪の雰囲気に…。
そんななか、新年のパーティで毒殺事件が起こる。
推理小説としては、本当に単純で分かりやすい。ほとんどの人が、犯人を分かったんじゃないかな? この作品の読みどころは、推理部分ではなく事件の背景。
日本でもアメリカでも、こういった閉鎖的な田舎町の人間関係って、難しいだろうね。特に、名家とか旧家といわれる所ほど、そう。田舎町ならではの見栄の持ち主、噂のタネになるなんて耐えられない。そういった人たちにとって、この地元そのものが『災厄の町』なんだ。
最初に、軍需で儲かっている話が出てきたので、朝鮮戦争か?と思っていたら、なんと第2次世界大戦。毒殺事件が起こるのが、1941年の元旦だから、この年の12月に真珠湾攻撃があって、開戦するわけだ。
でも、作品中、ヒトラーを罵倒する言葉は出てくるが、日本を罵倒する言葉は出てこない。極東の島国など、眼中にないみたいね。
とにかく豊か。作品中に、感謝祭やクリスマスのディナー、新年パーティの様子が書かれているけど、素晴らしいご馳走に、ふんだんにあるアルコール類、贈り物。もう、圧倒的な物量。こんな国と、よく戦争したねぇ。無謀です。
1940年、アメリカの片田舎でのんびりと執筆しようと、エラリーは偽名でこじんまりした家を借りる。家主さんは、町一番の名家で銀行の頭取のライト氏。
実は、エラリーが借りた小さな家は、ライト氏の次女夫婦が住むはずだったが、結婚直前に花婿が失踪したため、空き家になっていたという、いわくつきの家だったのだ。
ところが、失踪した花婿が戻って来て、仲直りした二人は結婚し、そのいわくつきの家に住むことになる。エラリーは、ライト氏の好意により、ライト邸の一室に移る。
ハネムーンから帰ってきた新婚夫婦は、最初は仲睦まじかったが、だんだんケンカが多くなり、夫の姉が同居するようになると、最悪の雰囲気に…。
そんななか、新年のパーティで毒殺事件が起こる。
推理小説としては、本当に単純で分かりやすい。ほとんどの人が、犯人を分かったんじゃないかな? この作品の読みどころは、推理部分ではなく事件の背景。
日本でもアメリカでも、こういった閉鎖的な田舎町の人間関係って、難しいだろうね。特に、名家とか旧家といわれる所ほど、そう。田舎町ならではの見栄の持ち主、噂のタネになるなんて耐えられない。そういった人たちにとって、この地元そのものが『災厄の町』なんだ。
最初に、軍需で儲かっている話が出てきたので、朝鮮戦争か?と思っていたら、なんと第2次世界大戦。毒殺事件が起こるのが、1941年の元旦だから、この年の12月に真珠湾攻撃があって、開戦するわけだ。
でも、作品中、ヒトラーを罵倒する言葉は出てくるが、日本を罵倒する言葉は出てこない。極東の島国など、眼中にないみたいね。
とにかく豊か。作品中に、感謝祭やクリスマスのディナー、新年パーティの様子が書かれているけど、素晴らしいご馳走に、ふんだんにあるアルコール類、贈り物。もう、圧倒的な物量。こんな国と、よく戦争したねぇ。無謀です。