フランスでの休暇から日焼けして戻ったツイスト博士は、バラバラ殺人事件の捜査で疲れきったハースト警部から出迎えられる。
警部の依頼を待つまでも無く、事件に興味を持ったツイスト博士。
しかし、自分のスーツケースを開いたとたん顔色が変わった!! こともあろうにツイスト博士のスーツケースの中に、バラバラに切断された女性の手足が入っていたのである。
いやー、ここまでツイスト博士を挑発した犯人はいなかったですね。いままで。ツイスト博士じゃなかったら、事件の重要な容疑者になっちゃうよ。
様々な犯人が、様々な動機で、様々な事件を起こしていく。それがロンドン郊外のレドンナム村で交錯するという展開。
作者のアルテも、読者をミスリードしようと日時をバラバラに書いているから判りにくい。でも、それを自分の頭の中で整理してみると、一本の線が見えてくる。
なるほど、手足だけで頭や胴体が無いスーツケース詰の死体には、こんな意味があったのか…ってね。
それにインド帰りの元軍人が密室で撲殺された事件。犯人はインドから持ち帰った杖(これが虎の首と呼ばれている)に住む魔人だとしか考えられないような密室殺人。これにもきちんとした解答が用意されていて、さすがアルテと感心させられる。
それにしてもツイスト博士っていつ頃の時代の人なんだろう? 私はずっと第二次世界大戦が終わってしばらく経ってからの話だろう、と思っていたが、この『虎の首』については「第一次と第二次世界大戦の間のつかの間の平和な時代」の話のようだ。
警部の依頼を待つまでも無く、事件に興味を持ったツイスト博士。
しかし、自分のスーツケースを開いたとたん顔色が変わった!! こともあろうにツイスト博士のスーツケースの中に、バラバラに切断された女性の手足が入っていたのである。
いやー、ここまでツイスト博士を挑発した犯人はいなかったですね。いままで。ツイスト博士じゃなかったら、事件の重要な容疑者になっちゃうよ。
様々な犯人が、様々な動機で、様々な事件を起こしていく。それがロンドン郊外のレドンナム村で交錯するという展開。
作者のアルテも、読者をミスリードしようと日時をバラバラに書いているから判りにくい。でも、それを自分の頭の中で整理してみると、一本の線が見えてくる。
なるほど、手足だけで頭や胴体が無いスーツケース詰の死体には、こんな意味があったのか…ってね。
それにインド帰りの元軍人が密室で撲殺された事件。犯人はインドから持ち帰った杖(これが虎の首と呼ばれている)に住む魔人だとしか考えられないような密室殺人。これにもきちんとした解答が用意されていて、さすがアルテと感心させられる。
それにしてもツイスト博士っていつ頃の時代の人なんだろう? 私はずっと第二次世界大戦が終わってしばらく経ってからの話だろう、と思っていたが、この『虎の首』については「第一次と第二次世界大戦の間のつかの間の平和な時代」の話のようだ。