タイトルが変わっているけど、伊坂幸太郎だからハズレはないだろう、創元推理文庫なのでミステリのつもりで読んだが…これって純愛小説?!
大学に入学するため、仙台にやってきたばかりの椎名は、アパートの隣人・河崎の口車に乗せられ、書店を襲う羽目になる。モデルガンを手に、書店の裏口に立ち、店員が逃げ出さないようにするのだ。
次に、いきなり2年前の話になる。
琴美という若い女の子は、ブータン人の留学生・ドルジと一緒に暮らし始め、ペットショップに勤めている。二人は偶然にも、犬猫殺しの犯人を目撃してしまい、琴美はつけ狙われる。そこに、琴美の元カレ・河崎がからんでくる。
この椎名の視点から書かれた現在と、琴美の視点で書かれた2年前の出来事が、交互に登場し、どういうふうに結びつくんだろうと、私もビクビクしながら読み進める。
なんせ、このペット殺しが本当に気持ち悪いんだ。最初は、野良猫を捕まえてはバラバラにし、それだけでは飽き足らず、ペットショップの大型犬までも盗み出し切り刻み、次に人間も殺したいという願望をもっているキモイ男女の3人組。
彼らは、犬猫を殺しても、キャンキャンと鳴くだけで「助けてくれ!」と命乞いしないので、つまらない。人間に命乞いさせたいらしい。そこで、琴美が彼らのターゲットになる。
琴美も、危機感が薄いというのか…。読んでいてイライラする。
定期を落として、住所が犯人たちに分かってしまい電話もかかってくるのに、その音声の録音を消すなんて、うっかりにもほどがある。
狙われているのが分かっているのに、自宅がどこかも知られてしまったのに、夜道をぼんやり歩くだろうか? 私だったら、いや、ほとんどの人が怖くて自宅に帰れないよ。実家に戻るか、友人知人の家にしばらく泊めてもらうかするね。
この犯人たちも、知能犯という訳でもないのに、なかなか警察に捕まらないのは、どういう訳? それもイライラするなぁ。
最後に、本屋襲撃事件と、2年前のペット殺し事件は結びつく。
ブータンの宗教観では「死んでも、生まれ変わるだけだから悲しくない」はずだが、悲しい結末。でも、3人は来世でまた出会うんだろう。
大学に入学するため、仙台にやってきたばかりの椎名は、アパートの隣人・河崎の口車に乗せられ、書店を襲う羽目になる。モデルガンを手に、書店の裏口に立ち、店員が逃げ出さないようにするのだ。
次に、いきなり2年前の話になる。
琴美という若い女の子は、ブータン人の留学生・ドルジと一緒に暮らし始め、ペットショップに勤めている。二人は偶然にも、犬猫殺しの犯人を目撃してしまい、琴美はつけ狙われる。そこに、琴美の元カレ・河崎がからんでくる。
この椎名の視点から書かれた現在と、琴美の視点で書かれた2年前の出来事が、交互に登場し、どういうふうに結びつくんだろうと、私もビクビクしながら読み進める。
なんせ、このペット殺しが本当に気持ち悪いんだ。最初は、野良猫を捕まえてはバラバラにし、それだけでは飽き足らず、ペットショップの大型犬までも盗み出し切り刻み、次に人間も殺したいという願望をもっているキモイ男女の3人組。
彼らは、犬猫を殺しても、キャンキャンと鳴くだけで「助けてくれ!」と命乞いしないので、つまらない。人間に命乞いさせたいらしい。そこで、琴美が彼らのターゲットになる。
琴美も、危機感が薄いというのか…。読んでいてイライラする。
定期を落として、住所が犯人たちに分かってしまい電話もかかってくるのに、その音声の録音を消すなんて、うっかりにもほどがある。
狙われているのが分かっているのに、自宅がどこかも知られてしまったのに、夜道をぼんやり歩くだろうか? 私だったら、いや、ほとんどの人が怖くて自宅に帰れないよ。実家に戻るか、友人知人の家にしばらく泊めてもらうかするね。
この犯人たちも、知能犯という訳でもないのに、なかなか警察に捕まらないのは、どういう訳? それもイライラするなぁ。
最後に、本屋襲撃事件と、2年前のペット殺し事件は結びつく。
ブータンの宗教観では「死んでも、生まれ変わるだけだから悲しくない」はずだが、悲しい結末。でも、3人は来世でまた出会うんだろう。