書評エッセイならともかく、群ようこの小説はあまり面白くないと言いながらも、読みやすいのでついつい読んでしまう。
この中に12の短篇が収められており、12人の困ったちゃんが描かれている。その中の《120分の女・マユミ》には、本当に身につまされるねぇ。
このマユミは肌の乾燥が何より恐ろしい45歳。短大に入学してから27年間1日も欠かさず(今では120分かけて)お化粧をする。
昼間スッピンでいることは1度もない。というかスッピンと化粧後の顔の落差が激しいので、スッピンになれない。
友人達と温泉に行っても、皆が寝静まるのを待って、化粧を落とす。朝も皆が起きる前に目を覚まし、丁寧に化粧をする。素顔を見られるくらいなら睡眠不足などいくらでも我慢する。夫にも素顔を見せた事がない。
離婚後付き合った恋人とホテルに行っても、寝化粧バッチリ。最初は喜んでいた彼も、さすがにあきれて別れることになった。
以前、演出家の和田勉がテレビでしゃべっていた。浅丘ルリ子さんの素顔を見た事があるが、あまりの違いに驚いた。「浅丘さん、化粧している顔としていない顔と、どちらが本当のあなたの顔なんですか?」と尋ねたら、浅丘ルリ子は「化粧していない顔は死んだ顔なの、化粧している方が本当の私の顔なの」と答えたと言う。さすが大女優。
彼女もメイクに2時間くらいかけるらしい。
しかし、120分の女・マユミもさすがに45歳になった今、ぱっさぱさの素顔に悪戦苦闘しているようだ。分かります、その苦労!!!
この中に12の短篇が収められており、12人の困ったちゃんが描かれている。その中の《120分の女・マユミ》には、本当に身につまされるねぇ。
このマユミは肌の乾燥が何より恐ろしい45歳。短大に入学してから27年間1日も欠かさず(今では120分かけて)お化粧をする。
昼間スッピンでいることは1度もない。というかスッピンと化粧後の顔の落差が激しいので、スッピンになれない。
友人達と温泉に行っても、皆が寝静まるのを待って、化粧を落とす。朝も皆が起きる前に目を覚まし、丁寧に化粧をする。素顔を見られるくらいなら睡眠不足などいくらでも我慢する。夫にも素顔を見せた事がない。
離婚後付き合った恋人とホテルに行っても、寝化粧バッチリ。最初は喜んでいた彼も、さすがにあきれて別れることになった。
以前、演出家の和田勉がテレビでしゃべっていた。浅丘ルリ子さんの素顔を見た事があるが、あまりの違いに驚いた。「浅丘さん、化粧している顔としていない顔と、どちらが本当のあなたの顔なんですか?」と尋ねたら、浅丘ルリ子は「化粧していない顔は死んだ顔なの、化粧している方が本当の私の顔なの」と答えたと言う。さすが大女優。
彼女もメイクに2時間くらいかけるらしい。
しかし、120分の女・マユミもさすがに45歳になった今、ぱっさぱさの素顔に悪戦苦闘しているようだ。分かります、その苦労!!!