秩父の山荘に、夏休みを利用した7人の芸術大学の学生が遊びに来る。しかし、その初日から次々と殺人事件が起こる。
そして、不思議な事に、死体の傍らにはトランプのスペードのカードが意味ありげに置かれていた…。
最終的にこのカードはスペードの7まで使われる。すごい大量殺人。まるで金田一耕助状態。本当に殺したいのはほんの数人だが、自分がやった事を気付かれそうになると、つぎつぎ殺していく。
私は、鮎川哲也の代表作「黒いトランク」よりも、こっちの「りら荘事件」の方が出来が良いんじゃないかと思う。
「黒いトランク」は確かに本格物として、きっちりしているかもしれないが、時刻表や地図が出てきて読みにくい。
この「りら荘事件」は大きなトリックは無いが、小さなトリックでもなかなか工夫されており、いたる所に伏線が張ってあって、アンフェアなところが無い。
特に女流ヴァイオリニストの毒殺事件など、なかなか凝ったトリックだと思う。
ただ名探偵”星影竜三”がどうも…ね。魅力に乏しい。全ての事件が起こってしまってから、その謎解きに登場するが、ぱっとしない。華が無い。
名前からして、もう結構と思わせるような名前ですね。
そして、不思議な事に、死体の傍らにはトランプのスペードのカードが意味ありげに置かれていた…。
最終的にこのカードはスペードの7まで使われる。すごい大量殺人。まるで金田一耕助状態。本当に殺したいのはほんの数人だが、自分がやった事を気付かれそうになると、つぎつぎ殺していく。
私は、鮎川哲也の代表作「黒いトランク」よりも、こっちの「りら荘事件」の方が出来が良いんじゃないかと思う。
「黒いトランク」は確かに本格物として、きっちりしているかもしれないが、時刻表や地図が出てきて読みにくい。
この「りら荘事件」は大きなトリックは無いが、小さなトリックでもなかなか工夫されており、いたる所に伏線が張ってあって、アンフェアなところが無い。
特に女流ヴァイオリニストの毒殺事件など、なかなか凝ったトリックだと思う。
ただ名探偵”星影竜三”がどうも…ね。魅力に乏しい。全ての事件が起こってしまってから、その謎解きに登場するが、ぱっとしない。華が無い。
名前からして、もう結構と思わせるような名前ですね。