芥川賞を取る前の村田沙耶香の話題作。
近未来の日本。少子化で人口が減るのを食い止めようと、政府は「10人産めば、1人殺してもOK」という法律を作る。この時代、人工子宮があるので、男でも人工子宮を取り付け出産することもあるらしい。
どうしても殺したい相手がいる場合、子どもを10人産んで役所に殺人届を提出する。翌日には、殺す相手に電報で通知がいく。殺される相手は拒否できない。自殺はできる。逃げても逃げ切った人はいない。1か月後、役人がやってきて連れていかれる。
うーーーん、そんな時間がかかる方法を使わなくても、子どもがいる方がうんと経済的にお得な制度にすればいいんじゃない? 例えば、3人産めば3LDKの家賃がタダになるとか。
だいたい、人工子宮があるなら、人工妊婦だってできて当然だし、人間は卵子と精子を提供するだけ、あとは人工子宮と保育器におまかせといった世の中になってると思う。
政府は人口減に危機感を持っているという話だが、政府が欲しいのは、納税してくれる人間であって、税金をいっぱい消費してしまう人間が増えても困る訳よ。人工子宮と保育器で誕生した赤ちゃんは、成人するまで多額の税金を必要とするだろう。なにしろ親の無償の育児がないんだから。
そういえば、タイで赤ちゃん牧場みたいな事をやってた若い日本人カップルがいたなぁ。貧しいタイ女性にお金を払って代理母になってもらい、十何人もの赤ちゃんをマンションで育てていた。カップルのうち女性は、性転換手術をして女性になった人らしく、出産能力が無い。男性の方は大金持ちのお坊ちゃんらしい。あの人たち、どうしてるんだろう?
他にも『トリプル』『清潔な結婚』『余命』が同時収録されている。特に『トリプル』が刺激的。近未来の日本では、カップルでつきあうよりトリプル(つまり3P)でつきあう方が一般的になっているという話。
そういえば、高校生の時、社会科の授業で、原始の世界では群婚が当り前と聞いたなぁ。男の群れと女の群れが結婚し、生まれた子供は父親が特定できないので、群れの子どもとして皆で育てたらしい。
ということは…トリプルは先祖返りなのか?
近未来の日本。少子化で人口が減るのを食い止めようと、政府は「10人産めば、1人殺してもOK」という法律を作る。この時代、人工子宮があるので、男でも人工子宮を取り付け出産することもあるらしい。
どうしても殺したい相手がいる場合、子どもを10人産んで役所に殺人届を提出する。翌日には、殺す相手に電報で通知がいく。殺される相手は拒否できない。自殺はできる。逃げても逃げ切った人はいない。1か月後、役人がやってきて連れていかれる。
うーーーん、そんな時間がかかる方法を使わなくても、子どもがいる方がうんと経済的にお得な制度にすればいいんじゃない? 例えば、3人産めば3LDKの家賃がタダになるとか。
だいたい、人工子宮があるなら、人工妊婦だってできて当然だし、人間は卵子と精子を提供するだけ、あとは人工子宮と保育器におまかせといった世の中になってると思う。
政府は人口減に危機感を持っているという話だが、政府が欲しいのは、納税してくれる人間であって、税金をいっぱい消費してしまう人間が増えても困る訳よ。人工子宮と保育器で誕生した赤ちゃんは、成人するまで多額の税金を必要とするだろう。なにしろ親の無償の育児がないんだから。
そういえば、タイで赤ちゃん牧場みたいな事をやってた若い日本人カップルがいたなぁ。貧しいタイ女性にお金を払って代理母になってもらい、十何人もの赤ちゃんをマンションで育てていた。カップルのうち女性は、性転換手術をして女性になった人らしく、出産能力が無い。男性の方は大金持ちのお坊ちゃんらしい。あの人たち、どうしてるんだろう?
他にも『トリプル』『清潔な結婚』『余命』が同時収録されている。特に『トリプル』が刺激的。近未来の日本では、カップルでつきあうよりトリプル(つまり3P)でつきあう方が一般的になっているという話。
そういえば、高校生の時、社会科の授業で、原始の世界では群婚が当り前と聞いたなぁ。男の群れと女の群れが結婚し、生まれた子供は父親が特定できないので、群れの子どもとして皆で育てたらしい。
ということは…トリプルは先祖返りなのか?