これも「時計館の殺人」と同じくらい面白い。やっぱり館シリーズは初期の作品の方がいいね。
推理小説界の大御所・宮垣が新進推理作家4人を自分の住む『迷路館』に招き、競作させる。一番すぐれた作品を書いた者が、宮垣の莫大な遺産の半分を手に入れることができるのだ。
迷路館が舞台、被害者は作家自身、といった作品上の条件のもとに、彼らは作品を書き始める。その作品どおりの惨劇が自分の身に降りかかるとも知らずに…。
審査員として、評論家・編集者・ミステリマニア(これが島田潔)の3人も招待されていて、作家と同じく密室となった館に閉じ込められる。
いつものように綾辻の巧みなミスリードで、読者のほとんどがカン違いしただろうが、渦中にいる登場人物たちはお互いをよく知っていて、勘違いできないはず。
犯人は「なぜ須崎の首を切りおびただしく出血させたか?」→「犯人の血の跡を隠すため」
そこまで追求した島田潔が、その可能性を見逃すなんて考えられるだろうか?
男だったらかえって真っ先にその可能性が頭に浮かぶかも。
ミスリードは良いとして、そこがすごく引っかかる。
推理小説界の大御所・宮垣が新進推理作家4人を自分の住む『迷路館』に招き、競作させる。一番すぐれた作品を書いた者が、宮垣の莫大な遺産の半分を手に入れることができるのだ。
迷路館が舞台、被害者は作家自身、といった作品上の条件のもとに、彼らは作品を書き始める。その作品どおりの惨劇が自分の身に降りかかるとも知らずに…。
審査員として、評論家・編集者・ミステリマニア(これが島田潔)の3人も招待されていて、作家と同じく密室となった館に閉じ込められる。
いつものように綾辻の巧みなミスリードで、読者のほとんどがカン違いしただろうが、渦中にいる登場人物たちはお互いをよく知っていて、勘違いできないはず。
犯人は「なぜ須崎の首を切りおびただしく出血させたか?」→「犯人の血の跡を隠すため」
そこまで追求した島田潔が、その可能性を見逃すなんて考えられるだろうか?
男だったらかえって真っ先にその可能性が頭に浮かぶかも。
ミスリードは良いとして、そこがすごく引っかかる。