村上春樹の新訳なので、本当は原題のままの「The Catcher in the Rye」なのだけど、そうすると私が英文で読んだと誤解されるといけないので、一般的な邦題にします。
ホールデンという、17歳のハンサムでお金持ちの男の子が、名門の子弟が集まる寄宿制の学校を、学業不振で追い出される。放校の通知が行く前に戻ると、両親が大騒ぎするので、2~3日ぶらぶら時間をつぶし、ほとぼりを冷ましてから家に帰ろうとする。
N.Y.のホテルに泊まったり、ナイトクラブに行ったり、娼婦を買ったが、脅されお金を巻き上げられたり、ガールフレンドと芝居に行ったが気まずくなったり…。
手持ちのお金が無くなったので、家にこっそり忍び込んで、妹からお小遣いをもらって自己嫌悪に陥ったり、信頼していた先生の家に泊めてもらったが、ひょっとしてゲイなのでは?と疑って飛び出して来たり…。
とにかく、とんでもないドタバタを巻き起こす。
この小説は1951年に発表されたようだが、それから60年以上たった今でも、多くの読者の心を惹きつける理由は、分かるような気がするな。
このホールデンという主人公は、自分以外みんな馬鹿!という鼻持ちならない奴なんだが、その年代特有の痛々しさが魅力的。
作者自身がモデルなんだろうけど、なんとか世の中に自分を合わせようとしているけど、あっぷあっぷしてうまくいかない。
少し離れて見ている分には魅力的だが、同室のルームメイトだったり、家族だったり、恋人だったりしたら、うまくやっていくのは無理だろう。
それにしても、N.Y.の街の素晴らしい事と言ったら!! ホールデンの家はN.Y.にあって、彼は学校を飛び出してから、ブロードウェイや五番街といった世界一の繁華街をぶらついていた。戦争が終わって5年たっただけだなんて思えないほど華やか! そうだよなぁ、アメリカ本土は被害を受けていないんだものね。
でも、タクシードライバーの態度は最悪。客を客とも思わぬ態度。いくらホールデンが頓珍漢な事を聞いたとしても、あんなに怒らなくてもいいのにね。
ホールデンという、17歳のハンサムでお金持ちの男の子が、名門の子弟が集まる寄宿制の学校を、学業不振で追い出される。放校の通知が行く前に戻ると、両親が大騒ぎするので、2~3日ぶらぶら時間をつぶし、ほとぼりを冷ましてから家に帰ろうとする。
N.Y.のホテルに泊まったり、ナイトクラブに行ったり、娼婦を買ったが、脅されお金を巻き上げられたり、ガールフレンドと芝居に行ったが気まずくなったり…。
手持ちのお金が無くなったので、家にこっそり忍び込んで、妹からお小遣いをもらって自己嫌悪に陥ったり、信頼していた先生の家に泊めてもらったが、ひょっとしてゲイなのでは?と疑って飛び出して来たり…。
とにかく、とんでもないドタバタを巻き起こす。
この小説は1951年に発表されたようだが、それから60年以上たった今でも、多くの読者の心を惹きつける理由は、分かるような気がするな。
このホールデンという主人公は、自分以外みんな馬鹿!という鼻持ちならない奴なんだが、その年代特有の痛々しさが魅力的。
作者自身がモデルなんだろうけど、なんとか世の中に自分を合わせようとしているけど、あっぷあっぷしてうまくいかない。
少し離れて見ている分には魅力的だが、同室のルームメイトだったり、家族だったり、恋人だったりしたら、うまくやっていくのは無理だろう。
それにしても、N.Y.の街の素晴らしい事と言ったら!! ホールデンの家はN.Y.にあって、彼は学校を飛び出してから、ブロードウェイや五番街といった世界一の繁華街をぶらついていた。戦争が終わって5年たっただけだなんて思えないほど華やか! そうだよなぁ、アメリカ本土は被害を受けていないんだものね。
でも、タクシードライバーの態度は最悪。客を客とも思わぬ態度。いくらホールデンが頓珍漢な事を聞いたとしても、あんなに怒らなくてもいいのにね。