これは書評というよりは、本をもとにした群ようこのエッセイ。しかしだらだらしたエッセイよりもよっぽど面白い。
これの続編『本は鞄からとびだして』も是非読みたい。
24冊紹介されているが、その中で私が読んだ事のあるものは、坂口安吾『堕落論』 志賀直哉『網走まで』 中勘助『銀の匙』 林芙美子『放浪記』の4作品である。
群ようこは『放浪記』が大好きで、20年以上も手元に置いてあるのはこの本だけだ、と書いてあるが、私も『放浪記』は大好き。
作者の人物像がどうのこうのというよりも、貧しい戦前の日中の事がちまちま書かれてあるのが好きなのである。
また、ぜひとも読みたいと思ったのが、尾崎翠『第七官界彷徨』
これは女流映画監督が映画化したことで、名前だけは知っていた。その第七官界というのは一体何かしら?と不思議に思っていたが、ここでその謎が解けたのである。
主人公の少女は…私はひとつ、人間の第七官にひびくやうな詩を書いてやりませう…というすごい野心を持っているのだ。
人間の五感を超えた第六感。それさえ超越した第七官にひびく。うーん。不思議な物語でせう。
これの続編『本は鞄からとびだして』も是非読みたい。
24冊紹介されているが、その中で私が読んだ事のあるものは、坂口安吾『堕落論』 志賀直哉『網走まで』 中勘助『銀の匙』 林芙美子『放浪記』の4作品である。
群ようこは『放浪記』が大好きで、20年以上も手元に置いてあるのはこの本だけだ、と書いてあるが、私も『放浪記』は大好き。
作者の人物像がどうのこうのというよりも、貧しい戦前の日中の事がちまちま書かれてあるのが好きなのである。
また、ぜひとも読みたいと思ったのが、尾崎翠『第七官界彷徨』
これは女流映画監督が映画化したことで、名前だけは知っていた。その第七官界というのは一体何かしら?と不思議に思っていたが、ここでその謎が解けたのである。
主人公の少女は…私はひとつ、人間の第七官にひびくやうな詩を書いてやりませう…というすごい野心を持っているのだ。
人間の五感を超えた第六感。それさえ超越した第七官にひびく。うーん。不思議な物語でせう。