心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

③環境準備

2017年03月29日 | 催眠誘導

 

被験者の催眠体験のために

より良い環境が準備されていることが

催眠体験を助けてくれます。

 

この環境は何も格別な空間ではなく

私達が何かの集中したいとき、没頭したいとき、

寛ぎたいとき、就寝等に当たり前のように求めるもので、

それは基本的には次のようなものです。


①適した空間の広さ

空間が広すぎても落ち着かない、

狭すぎて窮屈感、圧迫感、閉塞感を感じないような空間。

②邪魔されない。

 催眠誘導中の部屋に人の出入りがないこと、

 催眠体験に関係のない他人の声が聞こえないこと、

 催眠体験中に着信音が鳴り響かないように

 携帯電話の電源を切っておくこと等、

 静寂さが保たれる空間。

③空間の色調と明るさ

 落ち着いた色調、明るさは少し暗め、


④リラックスを助けるもの

 静かで落ち着いたBGM、香り等。


⑤空間が適温に保たれていること。


⑥座り心地の良い椅子、またはベット。


⑦身体的、心理的に楽な状態

身体を締め付けているネクタイやベルトを緩めてもらったり、

メガネを外してもらう。

被験者が女性で短めのスカートである場合には

膝かけなどを提供すること。


⑧生理現象による中断を防止

 体験を始める前にトイレを利用しておいてもらうことで

 生理現象による体験の中断を避けます。


⑨時間的ゆとり

 初めての催眠体験の時には通常1時間前後を費やすことになります。

 定められた施療時間の残り少ない時であったり、

 大切な約束や用事の時間が差し迫っていたりすると

 気持ちにゆとりがなくなり催眠体験に集中することを邪魔します。


⑩清潔感や身なり

 極端な話ですが、

 誘導者が2週間もお風呂に入らないで

 異臭を漂わせていたら普通はアウトですが、

 稀ではありますが生物臭があることで落ち着ける人がいます。

 

 身なりもですが、

 誘導者がパンクロック的ないで立ちで登場したり、

 仮面舞踏会のような派手ないで立ちで登場したりすると

 普通はスムーズな誘導、体験を邪魔しますが、

 これも個人差があります。


 被験者の中には催眠誘導者の威光暗示として利用する

 あえて怪しさをあえて醸し出す装いが

 効果的に働くことも有ります。


私が師事した中山和輝氏は、当時頻繁にテレビ番組に呼ばれ

初対面の被験者、上記のような環境も時間も整っていない中で

催眠誘導率とでも申しましょうか、

非常に高い確率で被験者を深い催眠状態に導いていたのを

この目で見ています。


ですから上記のような環境設定は

必須のものとは言えませんし、例外もありますが、

整えることが出来るのなら整えておく方が、

プラスになってもマイナスにはなりません。


 

催眠誘導&心理療法 神戸ストレスカウンセリング・ルーム花時計


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