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心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

心の中の不毛な戦い

2017年11月28日 | 雑感・愚見

1976年に神戸のパン屋さんで

パン一個を盗んだ男性が現行犯で逮捕されたのですが、

只の万引きで終わるところですが終わらなかった。

 

この男性は、腹巻に300万円の現金を所持しており、

「お金を崩すのが辛かったので、ついパンを盗んでしまった。」

と供述したそうです。

 

この男性、柔らかい言い方をしていますが、

それを普通に受け取ると、

お金を使いたくなかったから盗んだになります。

 

飢えた妹の子供のために

パンを1つ盗み、20年の刑に服役するのが

「レ・ミゼラブル」

 

今の日本でパン一個盗んで懲役20年と

なるはずもありませんが、

経済的に困窮していたであるなら

まだ少しは救いがあるように思いますが、

そんなふざけた理由をきかされると

被害にあったお店からすると

20年の刑を望みたい位だと思います。

 

心理療法的にお節介に可能性を探ると

その男性にとっては、

いざとなったら買うことが出来ると思えることが

何よりも大事だったのかもしれませんし、

 

崩すのが辛かったに注目すると、

強迫神経症的な問題行動の可能性もあるなと

思ったりしています。

 

とことん使わない。減らすのが怖いほど嫌だとするなら

それって所持していないのと同じことなんですよね。

 

大阪西成の一泊800円の宿で死亡した男性が

所持金を2000万円持っていたり、

 

随分と前に新聞に掲載された出来事ですが、

結婚どころか彼女もつくらず、

外食もせず、酒も遊びもせず、

質素に生活をして孤独死した男性の

所持金が一億円を超えていたとか、

 

本人にしか分からない何かがあるのでしょうし、

本人にとって満足する人生だったと信じたいのですが、

なんだかなあ。

 

お金を使わない一番の方法は、

お金を手元に置かずに

定期預金か国債等の証券に

換えてしまうことだと思うのですが、

 

この神戸の男性は

手元も手元、腹巻ですから

かなり宜しくない環境かと思います。


もっと捻った観点では、

パンを目の前にして

使いたくない欲求と

使いたい欲求と

使わなければならない必要性とが

バチバチにぶつかりまくって

勝利したのが使いたくない欲求。

 

本人は、どんな人にも屈しない。

どのようなルールにも縛られないと、

心の中で自己の自由を守り抜く戦いに勝利して

心の中では高らかに”民衆の歌”が

歌われていたのかもしれませんが、

そのような勝利は、ドン・キホーテ的な勝負で

完全に間違った勝利ですね。

 

戦う者の歌が聴こえるか
鼓動があのドラムと響き合えば
新たに熱い 生命がはじまる
明日が来たとき そうさ明日が!
 
列にはいれよ 我らの味方に
砦の向こうに 世界がある
戦え それが自由への道


 

催眠療法&心理療法 神戸ストレスカウンセリング・ルーム花時計


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