心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

国指定名勝・田淵氏庭園

2017年11月23日 | 名所巡り(兵庫)

11月某日、またまたいつもの友人と

兵庫県の名所巡りに行ってまいりました。

 

今回の目的地は、国指定名勝の

田淵氏庭園、赤穂城二ノ丸庭園、

そして、

前回、拝観できなかった安養院です。

少しの間、お付き合いを願います。

 

まず最初の目的地、赤穂市御崎の

田淵氏庭園を目指してGO!


田淵氏庭園は、昔、大河ドラマ・元禄繚乱の

撮影が行われたことがあるそうです。

 

グーグルマップ調べでは、

車で約1時間40分ほどの距離ですが、

なんやかんやで約2時間程度時間を要して

午前10時前に到着。


赤穂わくわくランドの観覧車


以前、赤穂城を訪れた時には非公開だった二ノ丸庭園が

一般公開されると聞き、

赤穂城の訪問計画を思案中に


「近くに田淵氏庭園があるんだよなあ。

でもここ2年間も非公開だし。。。」


と思いつつも田淵庭園のサイトを覗いてみたら、

3年ぶりに公開の文字を発見して、

「うっはー!」


徳川埋蔵金を見つけたかのように、

友人に連絡すると、

友人も「うっはー!」


赤穂市立 美術工芸 田淵記念館

田淵氏庭園の一般公開は3年ぶりで、

しかも二日間限定です。


ちらっと頭をよぎったのが、

ネット調べと実際とが違っていた庵養院と同じように

田淵庭園も違っていたらどうしようです。


庵養院は、25分程度の距離ですが、

田淵庭園は、2時間なので

ショックはかなりのものとなりましたが、

無事に公開中。


美術工芸 田淵記念館の方で

受付を済まして、

庭園観覧の前の25分を利用して

田淵記念館で絵を鑑賞。


庭園の方は、30分毎に区切られていて

私達は、午前10時30分スタートで、

ガイドさんの案内で庭園へと向かいます。


田淵庭園の塀

私は、赤穂と聞いてまず思い浮かぶのが

「忠臣蔵四十七士の討ち入り」と「赤穂の塩」。


田淵氏は、塩田・塩問屋・塩廻船業で財を成し

赤穂藩の蔵元(財務担当)に任命され、

最盛期には当時の日本の最大の塩田地主となりました。


そんな田淵氏のもとに

たびたび訪れる赤穂藩主をもてなすために

造園されたものが田淵氏庭園です。

 

田淵氏庭園

田淵氏庭園には、同じ敷地の中に

4代目、5代目、6代目が造った趣が違う

3つの茶室があります。

 

田淵氏庭園の家壁

 

田淵氏庭園の玄関口

 

 

庭園入り口

 

茶室「沈流亭」の坪庭

ガイドさんの説明を聞いた後に、

私達は写真を撮る。

その間にグループは先へと進む。

どうしても皆さんにちょっと遅れ気味です。

 

田淵氏庭園 有楽井筒

この釣瓶は、織部焼で出来ていて、

この井戸を造らせたのが織田信長の弟?親戚?。。。


ネットやパンフレットにも載っていないことを

細かく丁寧に説明をしてくれているガイドさんの声を

遅れ気味の私達は、少し離れた場所で聞いている状態なので

正確性はかなり怪しくなります。

 

現在の田淵氏庭園は、完成当時とは違っていて

昭和の初めに道路拡張工事により

お殿様を迎える御成門も取り壊されたようです。

 

松明垣


書院式茶庭

 

狩野派の襖絵

 

書院式の茶庭と松明垣

 

手水鉢

 

割竹を張った中門

中門を潜った先に有るのが丸石を敷きつめた

「あられこぼしの庭」

 

簀の子縁(写真左)と大石

書院に付属して張り出された簀の子(すのこ)縁は

月見台と用いられたようです。

簀の子縁と大石を境に、庭の様式が変化します。

 

簀の子縁からみる書院前庭園

 

書院前庭園

この池には、亀が80匹以上住んでいたそうですが、

今は、その亀達がいないそうです。

ガイドさんは、鳥に食べられたようだと言っていましたが、

はっきりとした原因は分かっていないようでした。

 

庵養院 書院

 

 

書院前庭園

 

上から見た書院

左には、簀の子縁と大石、

中央の書院の前には、

直方体の沓脱石(くつぬぎいし)が見えます。


沓脱石の手前の四角い石の上に殿様の籠を置いて

そこから書院に入ったそうです。

 

春陰斎と明遠楼へ続く露地

 

 

茶室 春陰斎

 

写真左に大徳寺垣?が見えます。


写真奥を左の方へ行くと

 

この竹垣を回り込んで、

 

 

春陰斎の前庭

 

 

明遠楼と(写真右)大銀杏


明遠楼

4代目が造った茶室・明遠楼は、

田淵庭園の一番上に位置して

茶室としては珍しい2階建てになっています。

 

明遠楼・2階へ

 

明遠楼2階から見た春陰斎

 

明遠楼2階部分

明遠楼の2階部分は、

茶室ではなく宴席として造られたようです。

 

 

明遠楼の1階、茶室入り口の刀掛け

 

明遠楼 茶室

 

千両・万両の花

千両、万両の木は、冬に熟す赤い果実が美しく、

木の名称も、めでたいことから正月の縁起物とされています。


樹齢600年を超える大銀杏の木

精霊と妖精が戯れて遊ぶ姿を観た人がいると言われても

不思議ではない大銀杏の木。


おせち料理の三段重ねの重箱を

イメージしたのかどうか分かりませんが、

同じ敷地内の高所から上、中、下と

三段重ねで茶室が設けられている様子は

珍しいのではないでしょうか。


田淵氏庭園は、他では見られない様式なので

ここでしか感じることが出来ないものがあり、

十分に満足できるものでした。


ただ、ガイドさんの説明を

しっかりと聞くことが出来ていないことだけが

心残りです。

 

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