心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

忘れてはいけないこと

2019年05月05日 | 雑感・愚見

2010年の南アフリカで、人生に絶望した男性が、

橋の上から投身自殺をしようとしているところに

二人組の強盗が現れて所持金を奪われました。

 

弱り目に祟り目、絶望の上にさらに絶望が加わり、

その直後に再び自殺を図りましたが、

今度は現場に駆け付けた警官に自殺を阻止されたそうです。


もう一つは、

1997年、台湾で飛び降り自殺を図った

カップルが救われましたが、

この二人は過去にも2度ほど心中を図って失敗したことがあり、

つまり、今回の心中は三回目になるようで

地元の新聞は、「閻魔大王が会見拒否」と報道。


自殺を企てた人達にとっては、

一度ならずに度までもと思うのかも知れませんが、

この先の人生は、雨過天晴となることを知らせる

神様からの啓示に違いありません。

 

この先、大立者になる運命が待ち受けているのかもしれませんし、

唯々、心安らかに暮らせる日々が訪れるのかもしれません。


もしかすると、

ヘレンケラーにとってのアン・サリヴァン

エジソンにとっての母。

イチローにとっての仰木監督。

王貞治にとっての荒川博コーチ。


のように、

誰かの人生にとって重要な人物として配役されているとか、

後に誰かの命を救うことになるのかも知れませんし、

そして、そんな分かりやすい大きな貢献とはならずとも、

存在してくれているだけでも社会に貢献していることにも

気が付いて欲しいと思うのです。


とにかく神様にも都合があって

この人達にここで死なれちゃ困るってな感じがします。


話が少しだけ変わりますが、

以前、手の施しようが無い患者に対して、

痛みや苦しみから楽にしてあげるためにと

安楽死の是非について話がされていました。


自殺を望む人に対して、馬鹿とか愚かな行為とか、

許せない行為とか迷惑な行為とかいう人もいるようですが、

自殺を望む人も、身体の問題の人と同様に

継続する強い心の痛みと苦しみから逃れたい気持ちからです。


しかしながら、

身体の問題のように手の施しようがないものではなく、

心が創り出している問題は、ものの見方や考え方を変えることで

その痛みや苦しみは消えてなくなります。


そのことを絶対に忘れて欲しくないんですよね。

絶対に。絶対に。絶対にです。


そして、大切なことは、

ものの見方や考え方を改善に取り組む前に、

まず身体と心を十二分に休めてあげて欲しいのです。


痛みや苦しみや辛さが大きい時には、

その痛みや苦しみ辛さに気持ちが向くもので

自分に向き合うことなんて困難です。


身体の問題も、医療的処置をして

ある程度の体力の回復を待って手術を行うのと同じです。


だから一日、一週間、一か月、三か月、6か月でも

心の痛みと辛さがある程度和らぎ、

自然と自分と向き合いたくなるまで

焦らずに体と心を休ませて欲しいのです。


催眠療法&心理療法 神戸ストレスカウンセリング・ルーム花時計


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