心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

感情

2019年05月13日 | 心理カウンセリング

私達の様々な気持ちや感情を表しているのが

士農工商じゃなくて、春夏秋冬でもなくて、喜怒哀楽。

 

私達は、不快なものを避け、

快なものを求めて生きるようになっていることから

気持ちや感情が全てと言って良いほど重要です。

 

年収100億円あろうが、素敵な伴侶と子供がいようが、

人を疑い、孤独を感じ、自分を愚かだと感じていれば、

他人がどう思うと、

その人は不幸な人生を歩んでいるのだろうし、


経済的にゆとりのない生活を送っている人でも、

人を愛し人から愛されていると感じ、

自分は満たされていると感じていれば、

他人がどう思うと

その人は幸せな人生を歩んでいることになります。


その人が何を成し遂げ、何を手に入れても、

その時に何を体験していても、

その人の心に怒りや悲しみや不満の旗が高々と掲げられたら、

全てを台無しにしてしまうほど非常にパワフルです。


●私は皆と比べると魅力的でもなく、能力も劣っていると感じる。

 だから、私には魅力が無く、劣った人間だ。

 なので、拒絶されたり、失敗したり、馬鹿にされないように

 人に安易に近づいたり、自分の考えで行動しないようにしよう。


●あの人は、凄く怖そうな人物のように感じる。

 だから、あの人は怖い人だ。

 なので、あの人と話すときには非常に疲れる。


あの人は、私を嫌っているように感じる。

 だから、あの人は私を嫌っている。

 なので、あの人に近づくのは止めよう。


●今日私は、パチンコをしたいと感じる。

 昨日3万円負けたが、今日は勝って昨日の負けを

 取り戻せるかもしれない。

 日頃のストレス発散にもなる。(合理化)

 だから、パチンコをしよう。


のように自分が感じている気持ちや感情が

現実を正しく映し出していると決めつけてしまって、

自分の態度や行動に大きな影響を与えてしまいます。


また、自分の気持ちや感情に影響を受けるだけでなく、

相手の気持ちや感情にも影響を受けることがあります。

 

相手が自分に対して怒り(悲しみ)を向けている。

だから私が悪いことをしたのだ。

なので、謝罪をし態度や行動を改めなければならない。

のようなものです。


相手の感情が自分に向けられたものであっても、

それを自分を正確に映し出している鏡であるかのように

認識するのではなく、

まずは、相手が何に対して、どのように反応しているかを

現わしているものだと認識することが求められます。


相手の態度は、自分を映し出しているのではなく、

相手の反応の仕方を表しているだけです。当たり前のことですよね。


そして、自分が何かをしでかしていたなら、

もちろん謝罪は必要ですが、

相手の気持ちや感情に巻き込まれ、呑み込まれて、

私は何て酷いことをしたと罪悪感を感じるよりも、

相手が何を求めているのかを理解することの方が、

大切なことになると思うのです。


その結果、自分の態度や行動を改めることもあるし、

謝罪はすれど相手が求めるものについては拒否することも有り得ます。

相手が怒りや不満を自分に向けているからと言って、

問答無用に自分が悪いことをしたとは限りません。


例えばの話、

隣の一家は今度の休日にヨーロッパ旅行。

私達は、近くの公園。前もそうで、

隣の一家の話を聞かされる度に惨めで悲しくなる

「ごめんな。甲斐性がない夫で。」(謝罪)(思いやる気持ち)

「ヨーロッパ旅行は無理でも(拒否)、

 グアム旅行に行けるよう頑張るから。」のような感じでしょうか。


私達は社会の中、人と人との関係の中で生活をしているのですから、

ある程度の周りの人への配慮は必要です。

しかし、仮に何か自分に落ち度があったからといって、

他人の気持ちや感情を際限なく受け入れる義務はないのです。


逆に、自分が怒りや悲しみの感情を使って、

相手をコントロールしようとすることが多々あるようなら、

それは子供がおもちゃ売り場やスーパーで

泣き叫んで親に自分の要求を受け入れさせようとするのと同じで、

良いやり方とは言えません。


親なら最後の最後まで気持ちが離れることは無いですが

他人に対して、それで自分の要求が通ったとしても、

他人の心の中では離反する気持ちが大きくなるだけです。


とにかく、

気持ちや感情は、心の中で突発的に起きるものでは無いし、

ウイルスや細菌に感染したことで起きるものでもなく、

ましてや自分の気持ちや感情を

他人が自由に操れるわけではありません。


そして、バラエティ番組を見て

大笑いしている時に、ベランダに他人の気配がすると

ものの見事に笑いの感情が無くなったり、

落ち込んでいる時に、出してもらえた

一杯の温かいコーヒーで気持ちが変わることもあるように、


気持ちや感情は、パワフルではありますが、

私達は、自分や人の気持ちや感情に

無抵抗のままコントロールされる存在ではなく、

自分の気持ちや感情をコント―ロールすることが

可能な存在であることは確かなようです。

 

催眠療法&心理療法 神戸ストレスカウンセリング・ルーム花時計


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