2007年 アメリカ・サンフランシスコで
酔った男がダチョウの牧場の柵の中に入り込んで
ダチョウにボコボコにされました。
それを見ていた女性に笑われてプライドが傷ついたのか、
ただボコボコにされたことに腹を立てたのか分かりませんが、
酔った男は銃を手に持って柵の中に戻り
ダチョウを射殺する暴挙を働いて逮捕されました。
鳥類では最大種となるダチョウは、空を飛ぶ能力は失っていますが、
代わりに最速70㎞で走り、時速40㎞で2時間走り続ける走力を有していて、
その脚力から繰り出されるキック力はかなりのもので、
ハイエナを蹴り殺すことも可能だと言われています。
またダチョウの行動は予測不能なところがあって
いつ攻撃スイッチが入るのか分からないので
安易に近づくと危険なようです。
興味を持つのか興奮するのか分かりませんが、
ダチョウはピカピカ光る物を目にすると
クチバシでガシガシと突いてくるので
ボールペンやイヤリングやペンダント等は、
安全のために身に付けない方が良いようです。
とは言われていても
ダチョウのクチバシでポコポコ突かれている映像はよく見ますが、
蹴り殺されたというニュースを聞いたことが無いので、
学術的に危険な生物だとされていても
あの可愛い感じから、そこそこ痛い目にあうことはあっても
命に関わるような危険度はそんなに高いとは思えないんですよね。
思えないから安易に近づいて危険性を増すことになるのかも。
銃社会のアメリカの感覚は日本人の感覚とは違うのかも知れませんが、
腹が立ったからと言ってダチョウを銃で撃ち殺す人間を
私は信用できないと言うか、安心して付き合う気になれないんですよね。
少し違えば、ダチョウに向けた銃口を人間に向けかねない気がします。
日本ではさすがに銃を向けられるケースはないと思いますが、
急に激高して怒鳴り始めたり、殴り掛かられたり、
刃物で切りかかられたりするかも知れません。
本人の中では激高を正当化する個人的な理由があるのでしょうが、
その個人的な理由を好き勝手に振り回す人とは
本音で付き合うことが出来なくなるので
大きく気を遣って付き合う位なら付き合わない方が
お互いのために良いように思います。
時に相手のトラの尾を踏んだり
逆に踏まれたりすることがあるかも知れませんが、
そこは虎になって牙を剥き出しになるのではなく
ダチョウのようにクチバシでポコポコと付く位で
治めて欲しいし治められる関係であれば
安心して信頼して長く付き合う関係になれる気がします。