心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

積ん読

2022年11月14日 | 雑感・愚見

 

1974年 東京、埼玉、神奈川の

52ヶ所の図書館から約3千冊もの図書を

盗んだ男が逮捕されました。

 

盗んだ本は、全て積ん読していて

「並べた本を眺めるのが唯一の趣味だった。」

と動機について供述しました。

 

 

「この本、読み終わったら

元の場所にちゃんと積んどいてな。」

『分かった。積んどくわ。』

 

手に入れた書籍を読むことなく

自宅に積んだままにしている状態を意味する

積ん読という言葉があるようで

この言葉は明治時代に生み出されたようです。

 

なんか関西弁のみたいな標準語があったなんで

初めて知りました。

 

忙しくてなかなか読めない。

衝動買いをしてけど興味が薄れてしまった。

とりあえず買っておけばいつでも読める等々。

結果的にそうなったのならまだ分かるのですが、

最初から積ん読が目的とは驚きます。

 

知的欲求が強い人とか読書が好きな人、

つまり書籍の内容に興味がある人なら

一冊、一冊の書籍は輝く宝物でしょうし、

 

その書籍が積みあがっている状況は、

宝の山の中にいるようなものなので

気分は良くなるのは分かります。

 

また本の匂いが堪らなく好きと言う人も

積み上げられた本が醸し出す匂いの中に

自分の身を置くことが気持ち良いのも分かります。

 

書籍のコレクターとして興味がある場合も

趣味で集めたものに囲まれるのも

気分が良いのも分かります。

 

でも積み上げられた本の様子だけに

興味があるってのは

どのような気持ちからなんだろうか。

 

拘りが少々変でもその人の個性であり、

面白味であり、ユニークさであり、人間味なので

盗んだ書籍でなければ何の問題もなかったのになあ。

 

高く積み上げた書籍を眺めることが趣味だと言う

犯人の供述が、単なる言い訳でしかなくて

 

物品を手に入れた瞬間に

その物品への興味が薄れてしまう

下着泥棒や買い物依存の様に

 

図書館から書籍を盗み出すことを

止められなかったのだとしたら

刑法的には、同じ罪になるかも知れませんが

その人の問題行動の原因は全く違ったものになります。

 

 

 

催眠療法&心理療法 神戸ストレスカウンセリング・ルーム花時計



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