1975年
車内に排気ガスを引き込んで自殺した
千葉県の24歳の男性が残した遺書には、
『妻に浮気を疑われた。死んで身の証を立てる。』
と書かれていました。
大好きな妻に浮気を疑われ
大好きな妻から色眼鏡で見られることに
耐えられなかったのかも知れませんが、
浮気の疑いを晴らすために
足りるだけの証拠を提示して
妻が納得する時間が必要なら
必要なだけ時間をかけることが
正道ではあるとは思います。
本当に浮気をしていないのなら
真実は一つ!
その真実は、最強の説得力を
有しているはずですからね。
なのに遺書を残して自殺するってのは
相手の疑いや怒りを
黙らすことは出来るかも知れませんが、
浮気の汚名返上にはならないですよね。
仮に、浮気などしていないと信じた人達からすると
残された妻は、夫を死に追いやった妻として
どんな目で見られるか分かりませんし、
妻が浮気は間違いだったと考えを変えたなら
自分が夫を死に追いやったことの
責を負うことになり苦しむことになります。
つまりは、厳しいことを言わせてもらうと
死んで身の証を立てるなんてのは綺麗ごとで
浮気を疑った妻を許せないと言うのが
本質になってしまいかねませんし、
本当はしていた浮気を誤魔化すために
自死と言う卑怯な方法を選んだなんて
解釈することだってできます。
虎は死して皮を留め 人は死して名を残す
これは名前が残るような生き方をしていたから
死んでも名が残るのであって
死ぬことで汚名が返上されたり、
名が残るという意味ではありません。
人には生きる自由もあれば
死ぬ自由もあるのだと言う人もいますが
うるさい!うるさい!うるさい!
とにかく自ら死んでほしくないのです。
男性の真の気持ちが分からないなかで
あえて厳しい言い方をさせてもらっているのも
鬱であれ何であれ
とくかく自ら死を選んでほしくないのです。