「そんな子供騙しも甚だしいことが
上手く行くはずがない。事態を悪化させるだけだ。」
と誰しもがそう考えて
試みることを止めてしまうであろうことが
現実では上手く行くこともあるようですね。
2001年 埼玉県久喜市で銀行強盗、
銀行員に「こちらでお待ちください。」と言われ
通された応接室で素直に待っていた33歳の犯人の男は、
通報を受けて駆け付けた警察官に逮捕されました。
やっていることは銀行強盗という
とんでもない犯罪ではあるのですが、
人間味溢れる犯人の行動から
人の良さが感じられたりもするのですが
どうなんでしょう。
もしかしてですが、犯人は逮捕されるために
銀行強盗を装っただけだったとしたら
行員の態度は、奇跡的に願ったり叶ったりで
大きな騒ぎになって他のお客さんを驚かせなくて済み、
逮捕されると言う目的は、きっちりと果たせたのですから
犯人としては大成功だったりしてね。
銀行強盗犯が逮捕されたくてなのか、
ただ素直で馬鹿だったので
幸運にも失敗して逮捕されたとしても
犯人の人の良さの部分が目を覚まして
出所後の行動に期待したい気もするし、
な~んにも考えがない人だった場合だったら
人の良さも悪さもなくて
またやっちゃう可能性もあるので
目一杯の判決は求めないですが
温情判決も無しでお願いしたい所ではあります。
人って、つい流されてしまう所があるので
善良な人達は、加害者として流されることよりも
被害者となることの方が多いと思われるので
簡単に流されてしまわないように気を付けたいものです。
今でもやっている所があるのかどうなのか
昔に良く聞いた性風俗店での有名な悪質な手口に
基本料金は安く設定して、
キスをするなら、服一枚脱ぐのならと、
細かな行為に追加料金を要求されて、
素晴らしい未来が待っているはずと
それ位ならと流され流され最終的に、
ぼったくりとまでいきませんが、
そこそこな料金を支払わされる『たけのこ剥ぎ』。
スーパーでも人の購買意欲を高めるために
お買い得品や店内の魅力的な商品の配置の仕方、
試食品を勧めたりして人の気持ちを流そうとしています。
電化製品店でもあと少し出せば
値段以上に性能や機能が良くなるからと
つい流されて予定していた予算よりもオーバー。
被害に遭っている訳じゃないけど
流されてしまうわなあ。止まらんなあ。
人の流される心理を良い方向に活用するものは、
大きな目標を達成するために
小さく刻んだ目標を設定することで
目標達成を容易にするのがスモールステップの法則。
何かに対して動き出すことが
一番大変なようで一旦動き出せば、
後はそんなに難しくなかったりするようですが、
流されてしまうのと、あえて流されるのとでは、
毒と薬との違いになるやも知れません。