Joe Hisaishi - One Summer's Day
梅雨が明けると夏がやって来ます。
アニメ映画「千と千尋の神隠し」のオープニングに流れる
この曲を聞くと子供の頃に体験した夏の情景と情感が
自然と思いだされます。
私の子供の頃は、
ひょいと野球帽をかぶって真夏の空の下に飛び出して
海水浴に虫取りに、え~と他に何をしてたっけ?
あれ?思い出せんぞ。
暑くて不快な体験や嫌な出来事もあったはずですが、
何かの作用が働いたのか楽しいこと嫌なことの
細かなことは洗い流されたかのように思い出せませんが、
楽しかったなあという感覚だけが残っています。
中学の頃に世のお店に出回り始めたかき氷は、
かき氷と言うより砕き氷で
まだ我が家の冷蔵庫の角氷で作る方が美味しかった位。
しかし
駄菓子屋を営んでいた親戚のおばさんが作る
綿菓子のような「かき氷」とトコロテンは絶品で
あれと同等のかき氷には出会っていません。
あのかき氷に一番近かったのが
京都清水寺の敷地内の茶店のかき氷かな。
それと私の祖母が小さな菜園でスイカを作っていて、
食べるその日まで土と繋がっていたスイカを
井戸水で冷やして食べていたんですが、
あれを越えるものと出会っていません。
エアコンなんてものは無かったので
うちわと扇風機が頼りだったのですが、
熱中症なんて名前は聞いたことが無くて
注意するのは日射病だったんですよね。
熱帯夜なんて言葉も聞いたことが無かったんですが、
蚊取り線香の香りが漂うカヤのなかで
扇風機の風を感じながら寝た部屋の空気の感覚が
今も残っています。
そして、今年の夏もまた思い出の一ページに
新たな何かが載せらます。